ひまわりなキミ第2章【ONEPIECE】 (ページ1)

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事の発端は30分前

「Aちゃんどこか行きたいところない？」

『え、えっと...』

少しクシャッとなったパンフレットを両手で広げて少し悩んだ

『七色わたがし、とか...』

小っ恥ずかしくなって、途中から小声になってしまった私を見て海兵さん達はクスッと笑った

「さぁ、行きましょ？」

『はいっ』

そう、歩きだそうとした時

「天竜人だっ！！」

そう慌ててこちら側に向かってくる人達がちらほら。

「天竜人？...Aちゃん、端によってから跪いてっ！」

天竜人...聞いたことがある。

理屈が通用しない何でも思い通りにできる存在

言う通りに膝をついて頭を下げた

理不尽に人をどれいにする、腐ったヤツらがこっちへゆったりと進んでくる

人間に乗ったシャボンを頭に着けた男

その後ろには何人ものどれいたち

...海軍はこれを暗黙しているのか

『っ.....』

「止まるえ」

私の目の前でヤツは止まった。

「お前...ちょっと立つえ」

私を指さしてそう指示した

逆らっちゃダメ...

そう海兵さんが目配せした

私は仕方なく立ち上がり天竜人を見つめた。

「やっぱり可愛いえ、今までの妻たちより
ほかの妻は全員下々民に戻すぞえ
お前、妻にしてやるえ」

その時、皆が絶望した

どれい、ってこと...？

嫌だ、嫌だっ

目の端に映る女海兵さんたちは皆ふるえて泣いていた

「こっちにくるえ」

そう言われて歩きだそうとした瞬間

ピン...と私に糸が着いた

この能力、

たちまち私は天竜人がいる真反対側に走り出していた

ドフラミンゴさんの能力だ

向かっているのは恐らく港の方、

糸に促されて走るより私が能力を使って走った方が速い

闇の能力で糸をほどき

風の能力で疾風の如く走った。

港にはやはりドフラミンゴさんがいた。

「よくここまで走ったなA。逃げるぞ」

『っ...うん！』

私は今日、海兵から賞金首へと変わった。