ある日の青と、 ページ10
「あ、メイク落とし忘れた」
『またかよ』
「どうしよ」
『お前何でさ、そんなアホなの？』
元々メイクしてるのがなんか顔が重たくて嫌いというのもあったけど、ここ最近マスク生活ということもあって仕事が終わるとメイクを落としてから家に帰るようにしていた。
それなのに、……うんやっぱりアホなのかもしれない。
「や、忘れたもんはしょうがないじゃん」
『でもアホだよお前』
「……翔太嫌い」
『はあ！？』
今日もいちいちオーバーだなあなんて思いつつ、嬉しくもある。
「嘘」
『……もうお前うざい』
「え、どこ連れてくの？」
『ここ座って』
「……どっか連れ込まれて殴られると思った」
『俺のことなんだと思ってんだよ』
何をやってくるかわからない、男子小学生のようなものだと思ってる。
なんて言えずに、大した返答もせず大人しく指し示された椅子に座る。
「……何？」
『目瞑って』
「いや、皆見てるからさ人前でするのはちょっと」
『そういうボケすんな』
「ん゛」
『いいって言うまで開けんなよ』
ちょっとした悪ふざけにすぐ痺れを切らして、容赦なくクレンジングシートを顔に当てる。
普通にシート貸してくれればそれで良かったんだけど、……ごくたまにあるこの時間は割と好きだったりする。
「翔太」
『ねえ口ん中まずくなるよ？』
「翔太はさ、メイクしてるのとすっぴんどっちが好き？」
『何そのめんどい質問』
「え、これめんどいの？」
『うん』
「……じゃあいい」
『何だよそれ(笑)』
どっちがいいとかなく、ただ気になっただけ。
それをめんどくさいって言われちゃ、……ねえ？
『ん、いいよ』
「ありがと、」
『やっぱすっぴんの方が好き』
「え」
『まあまあ、可愛い』
恥ずかしがるなら言わなきゃいいのに。
とは思ってみても、化粧っ気のある方が好きなその言葉は例え『まあまあ』がついていても嬉しかったりする。
「……翔太飴あげるよ」
『お前俺のこと馬鹿にしてる？』
今日も、翔太が平気で顔に触れてくれたから結構上機嫌。
もちろん、上機嫌なのは飴を口に含んでちょっとだけ口角を上げる彼も同じだ。
岩『甘いな〜、翔太(笑)』
宮『甘やかしすぎだね』
佐『いやお前らが言っちゃだめなんだよ！』
ラ『ねえしょっぴーなんかやだ』
向『めちゃくちゃ鼻の下伸びてたな』
目『下心すげえ』
阿『もうやめてあげて(笑)』
深『あ、待ってまたなんか喧嘩し始めた』
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ざりがに(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます〜！楽しみつつ頑張らせていただきます！美紀様もお気をつけて……！ (2021年4月4日 0時) (
レス) id: 6288c05c26 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年4月2日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざりがに
| 作成日時：2021年4月2日 18時
