ある日の黄と、 ページ8
『……ねえ(笑)』
「照違うよ、違うんだよちょっと休憩してるの」
『ほんと？』
「……うん」
『間あったんだけど今』
腹筋に走る鈍い痛み。
女を言い訳にしたくはないけど、現実なんてこんなもので皆ほどハードな筋トレは出来ない。
「別に疲れたとかそんなんじゃないから」
『……ふーん』
万が一「疲れちゃった」とこのインストラクター(照)に言っても、きっと怒るなんてせずにむしろ頑張ったと褒めてくれるんだろう。
照はそういう人だから、……何とか甘やかされないように、甘えないようにこんな意地を張っている。
「もうね、すぐにまた動くから」
『うん、やってみな？』
「……」
『……もう、はい終わり(笑)』
「や」
『やじゃねえよ』
常日頃、そういう意識は持っているのだ。
彼が、言ってしまえば扱いにくい存在の私をそこまで甘やかしたくないことを知っているから。
そのはずだったのに、甘くふにゃりとした顔で笑って床に寝そべっていた私を起こす。
「照またやってる」
『また？』
「また、……甘やかしてる」
『いや、これは甘やかしてないでしょ』
「しんでもやめるなとか言っていいのに」
『女の子にそんなこと言わねえよ(笑)』
しかもAに、と付け加えるとタオルを頭にかけてくれる。
照ってこういう一言が余計、なんかガムシロ2個目紅茶に入れちゃう、……みたいな？
「照って何で私甘やかすの」
『だから今のは甘やかしたんじゃないって』
「でもいつもまた甘やかしちゃったって」
『……それは、うん』
「ほらあ、」
『でもその言い方やだ』
あ、ひーくんじゃなくてひーちゃんだ、これ。
「じゃあなんて言えばいいの？」
『大事にしてるって言って』
「……そんな恥ずかしいこと言える訳ないじゃん」
『じゃあせめて自覚して』
「わ、」
『甘やかされてんじゃなくて大事にされてんの、Aは』
私を抱き起こすと、さすがにそこまで疲れてはいないのにソファにそのまま運んでくれる。
いや甘やかしてるじゃんという言葉を飲み込んだのは、私が甘えたがりな証拠なのか。
ラ『岩本くんがなんかかっこいいこと言ってる』
渡『照が甘やかすからあいつ最近ぷにぷになんだよ、顔面』
宮『女性はそれぐらいの方がいいよ』
向『Aちゃんほんま細いもんなあ』
目『しょっぴーぷにぷにってさ、Aちゃんの顔面』
佐『触りまくってんだろ』
阿『言い方！』
深『翔太Aのスキンケア係変わってくんない？』
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ざりがに(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます〜！楽しみつつ頑張らせていただきます！美紀様もお気をつけて……！ (2021年4月4日 0時) (
レス) id: 6288c05c26 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年4月2日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざりがに
| 作成日時：2021年4月2日 18時
