新たな世界で【リレー小説】 (ページ20)

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19話 by朝陽壮磨ページ20

俺ら5人が菫さんを探して、5分近くたった。だが、まだ見つけられていない。だから俺はある提案をした。

「なぁ、二手に分かれないか？さっきのグループで」

「でも、先生。そうすると、そっちが二人になっちゃいますよ？」

「大丈夫だ。もしはぐれたとしても、あの最初の場所に戻ればいいしな」

「なるほど。じゃあ俺らはこっちにいきますね」

俺らは左奥へと歩を進めた。

「菫……」「大丈夫ですよ。きっと見つかりますって」

「絶対あの女の仕業だ！もし何かあったら絶対に許さない！」

すごい剣幕でそういった。

「本当に愛しているんですね。かつて敵国側だとしても？」

「え……」

「実は俺、前世のこと全部思い出しているんです。奥様は、ご主人の敵国側ですよ？それでも愛されますか？」

どういう反応をする？探すのをやめるか？

「……たとえそれが真実だったとしたら、あいつが思い出したときに正々堂々と戦います」

そう来たか。まぁ、予想はついてたけどな。

「そうですか。では近いうちに戦うことになりますね」

「え、それはどういう……」

「時期にわかりますよ」

ふふ、これから楽しくなりそうだ……笑