新たな世界で【リレー小説】

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プロローグページ1

荒れ果てた地。横たわった無数の人々。

かつて幸せだった王国の面影はどこにもない。

「みんな、大丈夫？」

「はい、かろうじて大丈夫です。姫様こそお怪我はございませんか？」

「ええ。貴方が護ってくれたから傷ひとつないわ。ありがとう」

「いえ、姫様をお護りするのが私の役目ですから」

騎士はそういった。だが、騎士の体は大分ボロボロだった。姫に心配かけまいと無理していってるのは明白だった。

「他の人は大丈夫？」

「ええ。私も大丈夫よ。これくらいでバテてたら天下の狙撃手の名がすたるわ！」

「みんな、無事のようですね。でもいつ敵がここに来るか分かりません。だから……」

すると当たりが光に包まれた。

「え！？何をやって…！?」

「転生魔法です。平和な世界へと転生させます」

「え！？そんなことして大丈夫？」

「はい！まだ少し力が残っています」

「そう。でも無理はしないでね」

「はい。姫様、新たな世界でも必ず会いましょう。きっと巡り会うはずです」

「ええ。約束よ！」

そうして彼らは平和な世界へと転生した。

その世界で敵国に翻弄されるとも知らずに……