第34話 ページ34
「いや、でも高いので…」
『いーじゃん、俺が払うんだし』
思わず メニュー表のページを
捲っていた手が止まる。
視線を上げて 彼を見ると
不思議そうに 首を傾げた。
「いえ、大丈夫です。
自分で払います。」
『いや、だから俺が払うって』
「でも申し訳ないです。」
私が折れないでいると
はあ、と溜め息をついた彼が
" こういう時ぐらい甘えろっての。 "
と 頬杖を付き
少しだけ 上目遣いで私を見た。
このまま行くと
彼の怒りのボルテージが最大級になるので
渋々自分から折れてしまった。
「すみません…
じゃあ、お言葉に甘えて。
でもメニューはさっき言ったものにします。」
払って貰うんだから
尚更安いものじゃなくちゃ。
これは何としても折れない。
これは変えません。と
彼の目を見つめて 心の中でだけど訴えかけた。
そんな私の頑固な意思を見抜いた彼が
また ふっと笑い
" 分かった " と呟いた。
珍しく、五条さんから折れた瞬間だった。
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プスメラウィッチ - 五条悟と結ばれて欲しいです。 (2021年5月12日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
Ca(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして(^ν^)コメントありがとうございます。どちらと結ばれるかはまだ決めておらず、迷っています。ありがとうございます、これからも頑張ります。 (2021年5月9日 20時) (レス) id: ca48c59f75 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月9日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ca | 作成日時:2021年5月6日 23時