第33話 ページ33
「あの、でも
どうしてこんな高そうなカフェに
連れて来て下さったんですか…?」
そう聞くと彼は
んー、と少しだけ口を尖らせた。
『前からずっとこの店が気になってて
ホームページで予約したんだけど
後になって 恋人同士でのご来店限定です。
って言われちゃった訳。』
「ああ、なるほど…
え?恋人同士?」
『うん、でも俺彼女いないじゃん?
だからお前を連れて来たの』
いや、なぜ私を?
普段席が隣同士で手っ取り早いから?
オフィスには他にも
五条さんとふたりでご飯に行きたい女性なんて
数え切れないほどいるのに。
「でも
他にも女性は沢山いたんじゃないですか?」
" 私じゃなくても… "
と呟くと
少しだけ動きを止めて
一瞬 私を見つめた彼は
『…まあ、上司として
良い経験させてあげられると思ってさ』
と、珍しく自分から視線を逸らし
メニュー表を見た。
よくよく考えたら
あまり答えになってない気が…
なんて考えてると
" あー、腹減ったから早く決めよ "
と急かしてきた。
「あっ、はい
じゃあ…私はこれで。」
そう言って とりあえず
一通りみたメニューの中で
一番食べたかったのはフルーツタルトと
チョコレートドリンクの
自由にカスタマイズできるセットだったけど
生憎値段が高かったので グッと堪えて
一番安い ホットココアと
チョコバナナパンケーキを指差す。
この二つはそれぞれ単品で頼んでも
さっきのセットよりも安い。
『このセットにすりゃいいじゃん。』
そう言って 五条さんが指差したのは
私が食べたい フルーツタルトと
チョコレートドリンクだった。
『これがいいんじゃないの?』
「どうして分かるんですか…?」
『だって
めっちゃ食べたそうな顔してたもん』
そう言って 小さく笑う。
この人凄いなあ、人の心も読めてしまうのか。
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プスメラウィッチ - 五条悟と結ばれて欲しいです。 (2021年5月12日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
Ca(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして(^ν^)コメントありがとうございます。どちらと結ばれるかはまだ決めておらず、迷っています。ありがとうございます、これからも頑張ります。 (2021年5月9日 20時) (レス) id: ca48c59f75 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月9日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ca | 作成日時:2021年5月6日 23時