第20話 ページ20
エレベーターから下りて
自動ドアを通り抜け、
暗闇の中に
飲食店の明かりが沢山点った街を歩き始める。
夏の初めだけど、夜は涼しくて
時々吹く夜風は少し肌寒い。
お酒を飲んで酔っ払って
千鳥足で歩くサラリーマンやOLさんが
真っ赤な顔で楽しそうに大声で話してる。
そんな光景を見つめてると
『Aちゃん、
家はどの辺り?』
夏油さんが そう言って
私を見下ろしたので、慌てて口を開く。
「ここから歩いて
20分くらいの所にあります。」
ふと、家の方向を指差すと
夏油さんがそちらに向かって歩き出した。
「あれ、でも夏油さん
こっちじゃなかった気が…」
前に 夏油さんが帰ってるところに
遭遇したことがあって
その時 彼は真反対の方向に歩いて行った気がする。
『夜に女の子ひとりで
帰らせる訳にはいかないからね、』
伏し目がちに 前を見つめた彼が
こちらに歩幅を合わせて ゆっくりと歩き出す
「あの、でも
申し訳ないです…」
見上げると
彼がふと立ち止まり、
切れ長の 黒色の瞳に
真っ直ぐ見つめられる。
『私が一緒に帰りたいんだ
…そう言ったら?』
少しだけ首を傾げて
口角をきゅっと上げたから
なんだか少しドキッとして
" …お願いします " と口走っていた。
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プスメラウィッチ - 五条悟と結ばれて欲しいです。 (2021年5月12日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
Ca(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして(^ν^)コメントありがとうございます。どちらと結ばれるかはまだ決めておらず、迷っています。ありがとうございます、これからも頑張ります。 (2021年5月9日 20時) (レス) id: ca48c59f75 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月9日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ca | 作成日時:2021年5月6日 23時