第15話 ページ15
「…あれ、
もしかして聞いてたんですか?」
そう聞くと
言葉とは正反対の優しく軽い声で
" 違えよ " と返ってきた。
『聞いてたんじゃなくて
聞こえてきたの。』
「…そうですか、」
『かなり山積みだけど
それ今日中に終わんの?』
「…終わるかは分からないですけど
終わらせます。」
" 先輩も大変な状況なので "
そう言って五条さんを見ると
ふっ、と軽く鼻で笑った。
そんな意地悪な表情でさえ
整いすぎたパーツが嵌められた顔では
画になるだけ。
『あんなん嘘に決まってんだろ』
「え?」
この人、何を言ってるんだ。
人が大変な状況だっていうのに。
私と目が合うと、五条さんは
自分の発言に絶対的自信があるのか
私を真っ直ぐ見つめたまま目を逸らさない。
その透き通る碧眼に
何もかも見透かされた気がして
耐え切れず思わず俯く。
『まーた騙されたの?』
「…騙された、って
先輩が嘘つくはず無いじゃないですか」
『だから、』
その時、
丁度 オフィスの扉が開いた。
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プスメラウィッチ - 五条悟と結ばれて欲しいです。 (2021年5月12日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
Ca(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして(^ν^)コメントありがとうございます。どちらと結ばれるかはまだ決めておらず、迷っています。ありがとうございます、これからも頑張ります。 (2021年5月9日 20時) (レス) id: ca48c59f75 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月9日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ca | 作成日時:2021年5月6日 23時