E組への転校生【暗殺教室】 (ページ2)

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1話ページ2

こんなの、初めてだった

授業中、ふと、ある欲望が私の中に駆け巡った

____…殺したい

そこからは分からない

気付いたら、私の周りにはたくさんの赤と、バラバラになった人だったモノがたくさん散乱していた

「…え……？」

信じられなかった

だって、何で？

別にいじめられてたわけじゃない

嫌いでもなかった

友達もいっぱいいるのに

どうして……？

そこで気付く

私……どうやってバラバラにしたの？

ふっと手に目が行く

自分の色が見えないくらいに赤く、染まっていた

私は…この手で皆を……？

「ぅ……うああぁぁぁぁあぁあぁぁあ……！！！」

私は、液体の上に膝から崩れ落ちる

すると、近くから水音が聞こえた

「…麗美……」

幼馴染の聖那だった

彼は無事だったのか

「聖那…！！これ…、私が、やったの、よね…？」

「…覚えてないの？」

聖那は怪訝そうに私を見たが、すぐに本当だと信じてくれた

とりあえず、すぐに警察を呼んだ

これで私は投獄されるだろう

……そう思っていた

____……裁判で、私が勝ってしまったのだ

もちろん、親が大金を出したのだ

聖那は私に有利な証言をしたのだ

この事件は世を騒がせるニュースとなったが、
まだ中２の私は、名前も顔も公にされなかった

意味も理由もない大量殺人は、被害者達とその親だけが何の報いも受けずに終わった