一応、カップルです２《数原龍友》

好きの感情 ページ19

龍友side




たくさん泳いで、走って
疲れきったAとホテルへ

ご飯食べに行くか聞いたら
外に出たくないといつものわがままが発動して
ホテルのバイキングを食べることにした




龍友「起きんかこら」


貴「ごはん…？」


龍友「おん。ご飯」


貴「れっつごー」




どこまででも謎なAを連れ回すのは大変やけど
好きやもん、甘やかすに決まっとる


Aは英語が苦手やから
代わりに俺がペラペラ〜ッと喋って
2名です、って



やば、これ美味しそう！ん〜、でもこれも…って
めちゃめちゃ悩んで結局全部プレートに盛って
美味しそうに食べる顔を見たら、連れてきて良かったなぁって

仕事の良い息抜きになったんじゃないかって安心する





貴「美味しかったー」


龍友「やな。肉ばっか食うてたけど」


貴「龍友は でしょ。わたしそんな食べてないもん」


龍友「お前はスイーツばっか」





バイキング特有の満腹感を感じながら
風呂に入って、歯磨きして
シングルのベッドふたつ、それぞれ寝転がって
ごろーんってスマホタイム

…俺はこんなつもりちゃうで





龍友「はい。Aちゃんこっち来てください」


貴「やだ」


龍友「別に悪いものとかないから」


貴「なんなの」




通常運転で冷え冷えのAを俺のベッドに呼んで
なに、って言いながらも来てくれる




龍友「ん、えらいえらい」


貴「こどもじゃないんですけど」


龍友「つめたっ」


貴「通常運転」


龍友「…ま、今から暑くなるからいっか」


貴「は？どういう……」





弄ってたスマホを奪って
取り返そうとするAを組み敷いた

…このおれが我慢出来ると思うか？
ただでさえ忙しくてお預けばっかやったのに




龍友「…付き合うてくれるよな？」


貴「…えっ、まっ…！」


龍友「待たない」


貴「ばっ…、りゅ…、あ…っ…！」






とろんとした顔で
何度も何度も、りゅうと…って呼ぶA

本能にまかせてキスをして
とろけたソコをゆっくり撫でて

汗と涙でぐしょぐしょになっても
Aに限界が来ても

…まだまだ、愛し足りない

もはや好きって感情は通り越していて
大好き、とか
大切、とか

ありきたりな、そんな想いでもない


例えば、酸素みたいな
ないと生きていけない存在




貴「やっ…！あ…、りゅっ…！！」


龍友「は…っ…A…っ…！」






何度愛しても
何度名前を呼んでも
何度達しても


…まだ、お互いが足りない





.





.

機嫌→←ドキドキ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す