隣の席の山田君は、私の事が嫌いなようで。

（４） ページ4

貴『…え"』


涼｢….は？｣




これまたビックリ。

やって来たのは我らが山田君でしたぁー。


…って何これ全然笑えないんですけど




山田君も山田君で、すんごい顔でこっち見てるし。







侑｢あ、決まったよ！千夏ちゃんとAちゃんの2人！！

確か、涼介とAちゃんって仲良かったよね！｣





何も知らないであろう知念くんは、眩しい天使スマイルで残酷な言葉を言い放つ。



…ちょっと待って。
なんで私と山田君が仲いい設定になってんの。






涼｢はっ…？ちょ、知念お前、｣


侑｢んー？何ー？｣





めちゃめちゃ焦る山田君と、相変わらずニコニコ笑顔の知念くん。


…知念くん、アナタ末恐ろしい子ね。










貴『…山田君と一緒とか聞いてないんですけど』


千夏｢いや、だからさっき言おうとしたじゃん｣


貴『遅いよ…』






別に私は山田君の事は嫌いではない。

けど、ただ……苦手なんだよね。






だから、今からでも断ろうと思ったけど、もう周りは既に4人グループを作ってかたまっていて。

…仕方ない。





貴『えっと…結局この4人でいいかな』


侑｢うんっ！｣


千夏｢うん｣



涼｢……ん｣




知念くんと千夏はすんなりと同意してくれたが、

山田君は少し納得がいっていない様子。








…そんなに嫌か！？

そんなに私と同じグループが嫌なのか！？



そこまで徹底的に嫌がられると流石に傷つくんですけど！！








貴『…ん"ん"っ』



おっといけねぇ。平常心平常心。















侑｢ふふっ、Aちゃんって面白いね｣



貴『えっ』






侑｢さっきから1人で百面相してるんだもん｣







そう言って、またふふっと小さく笑う知念くん。






あぁ…天使だ。天使の微笑みだ。


やっぱこのグループで良かったかもしれない。










千夏｢…何拝んでんの｣



貴『知念様様だなぁと』



千夏｢うん、意味わかんない｣





侑｢ふふっ｣








さっきまで、このグループやだなぁって思ってたけど…

大天使知念様のお陰で、なんとかやっていけそうです。





めでたしめでたし。






















涼｢…もうほんと馬鹿。煩い。｣





…とはいかないですね。はい。





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