隣の席の山田君は、私の事が嫌いなようで。

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貴『何かいい案はありませんかぁー…』


千夏｢あ、コイツ考えるの放棄しやがった｣


貴『うるさいなぁ…疲れたんだよ色々と…』







侑｢じゃあさ、Aちゃんの行きたい所に合わせたらいいんじゃない？｣


貴『…えっ？』



待って、なんか神の一声が聞こえた気がするんだけど。






侑｢だって、僕と千夏ちゃんは沖縄観光済みで、涼介はこれから行くんでしょ？

だから、後も先も沖縄に行く予定がないAちゃんに合わせてあげるのが無難かなーって｣



貴『おぉ！何それ超いい！

けど、もうちょっとオブラートに包んで発言して欲しかったな！！』




まぁでもナイスアイデアだよ！知念くん！

これはもう私得でしかないじゃないかぁぁあ






貴『ってことで、どうでしょうか皆さん』




千夏｢まぁ別に私は大丈夫だけど｣


涼｢…好きにすれば｣


侑｢よしっ、じゃあそれでいこっか！｣




貴『わーいわーい！』




私のプランで沖縄満喫し放題だー！！

そうと決まればもう張り切るしかないっしょ！






貴『えー？もういっぱい行きたい所挙げていい？

国際通りでしょ？伊江ビーチでしょ？えっとー…あ、首里城とかも行ってみたい！あとは、んーっと…美ら海水族館は初日に行くし…』



千夏｢ちょい待てちょい待て｣


貴『ん？』





千夏｢伊江ビーチって…本島離れちゃってるんですけど。お前は本島から泳いで伊江島まで行くのか？ん？｣



貴『ｱﾊﾊ､ﾃﾞｽﾖﾈｰ』






侑｢Aちゃんって意外と抜けてるとこあるんだねー｣


涼｢知念、そこは素直に馬鹿って言っていいから｣





貴『ちょっ、今のはジョークだから！嘘だから！！』



と、言いつつ、半分本気ではあったけれど。

まぁ本島から離れるのは無理に決まってるよねー…








と、また項垂れていると


しばらくスマホを弄っていた知念くんが、あっ…と声を上げた。








貴『ど、どしたの？』




侑｢…国際通りなら行けるかも｣


貴『えっ！？ほんと！？』





侑｢今調べたら、国際通りから集合場所の那覇空港まで電車使って30分ぐらいだって｣


貴『おぉ…！！』








流石知念きゅん！さっきは堕天使なんて言ってごめんね！！

やっぱり君だけだよこの中で話が通じるのは！！

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