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『…あ、ここです』





3「ここなんだ。
結構学校から歩くね」





あの分かれ道から15分ほど歩いたところにある私の家。





『あの、ほんとにありがとうございました
助かりました』




3「ん、よかった。
次は忘れんなよ?」




『気をつけます…』




私の家の玄関前、向かい合ったことで顔がしっかり見える。




船津先輩の肩に目線を移すと、さっきよりもわかりやすく濡れてるブレザー。





3「じゃ、俺はこれで…」

『あ、あの!!』



3「っえ、なにビビった…」




帰ろうとしている先輩を遮って柄にも無く大声が出てしまった。




『ちょ、ちょっと待っててください!』





とりあえず先輩を引き止めておいてダッシュで家の脱衣所に行き、できるだけキレイなタオルを取る。





戻るとスマホを触っていた先輩。





『先輩!!
あの、これ』




3「え?」




『肩、濡れてるので』




3「あぁ、これくらい大丈夫なのに
ありがとな」




ニコッと笑顔を浮かべるとタオルを受け取りポンポンと拭き始めた。





『あ、船津先輩のタオル…
ちゃんと洗って返します』




3「えっ、あ、ありがとう
じゃあ俺もこれ、洗って返す」




『今返してもらっても大丈夫ですけど…』




3「いや…
あ、じゃあさ、こうしよう」





私の方に近づき、顔を下げて目線を合わせる。




3「明日、また一緒に帰ろう?
その時に返すし、返してもらう」





『え…、いいんですか?』





3「…おう」





思いがけない提案に戸惑いながらも、明日も一緒に帰れるという口実が出来たことに嬉しさがこみあげてくる。





『…楽しみにしてます』




3「カゼ、引くなよ」




少し目線を外しながらも、優しく頭を撫でてくれる船津先輩。





…耳が赤くなってる。





『…先輩こそ』





3「当たり前だろ」




じゃ、と軽く手を振ると足早に帰って行った先輩。






『…やば』









この気持ちに気づくのも、もう少し___









______________________________


短くするとか言って無理でしたごめんなさい…



3〜4話程度の長さになることが多いと思います。

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なぎ(プロフ) - まるさん» 大変申し訳ございません。確認の上、解除致しました。こちらの確認不足で不快な思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。 (2018年12月20日 6時) (レス) id: 8a4cbf7c6d (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくてもオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月20日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とか言う軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方ない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月20日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴやな | 作成日時:2018年12月20日 0時

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