Short Story《超特急》

＊＊ ページ14

『…んん』


あれ…

私寝ちゃってた…？


『何時…』


ソファに投げ捨てられた状態のスマホをつけると、大きく表示された23:25の数字。


『23…？！』



寝落ちする前に見た時間は確か19時半だったはず。


ってことは私4時間も寝てたってこと…？！



やらかした…と思いながらも、時間を見間違ったんだということに少しの希望を託し、もう一度画面を明るくする。




『…え？』




すると、さっきは頭が朦朧としていて気づかなかったが、時間の下に着信履歴がズラっと並んでいることに気づいた。



『不在着信…10件？！』



それは全て佑亮からの着信だった。

その他にもメッセージが何件か入っているみたい。



お仕事は終わったのかな…？



とりあえずメッセージを開いてみると、



"今おわったよ。
時間遅いけど…会いに行ってもいい？"



このメッセージが22:35に来ている。


"A？お風呂？
大丈夫？"


"Aどしたの？
返信してーー"




10分おきくらいできているメッセージ。



そこから、私が返信をなかなか返さなかったからか、着信が10件入っていた。



最後の着信が20分程前。



さすがに寝てると思った…？




一応謝っておこうと、佑亮にかけ直そうとした瞬間、




ピンポーン＿＿＿＿＿




『誰…？』



突然インターホンがなった。



こんな遅い時間に…？



若干不安を感じながらも、ドアの前に立ち、とりあえずのぞき穴を覗く。









『え…？』

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