Short Story《超特急》

＊＊＊ ページ12

しばらく抱きしめられたままフリーズしていると、急にたくちゃんが動き出し、髪をひとつまとめていたゴムをスルッと外された。


『あ、ちょっ、』

4「…下ろしてる方が好き」


急に外されたからびっくりして、少し身体が離れる。


すると、自然と合う目線｡


『…たくちゃん？』

「…」


重なっていた目線を外し、少し伏し目がちになった。


私の頬に手を添えたまま、ゆっくり近づいてくるたくちゃんの顔。


思わずぎゅっと目を瞑る。



『……？』


が、なにも起きず、ゆっくり瞼を開ける。


『…！』


と、同時に重なる唇。


『…んちょ、たくちゃっ、っん』


一瞬離れてまたキスされて、の繰り返し。


頬にあった手もいつの間にか私の頭を支えているし、もう片方の手は私の手をがっちり掴んでいる。


…逃げられない状況。


そんな状況がしばらく続き、やっと離される。



4「…ふは、そんな怒った顔しないでよ」


『…拓弥のせいだバカ』


4「うわ、Aずる」



そこで名前呼び捨てはずるい、ってまたたくちゃんの腕の中。


『…たくちゃん、苦しい』

4「あれ、戻っちゃった。
ねぇもっかい呼び捨てして？」


ゆっくり身体を離され、たくちゃんのおっきな目に捉えられる。

…これにも弱い。



『…拓弥』


4「かーわい」


頭を軽くポンと撫でられ、一瞬ふわっと触れた唇。



『もう呼ばない』

4「えーなんで。
せっかくかわいいのに」

『…ばかたくちゃん』

4「…今日バカって言い過ぎ」



『……好き』

4「許す」



まだたくちゃんの方が一枚上手だけど、大好きなかわいい笑顔が見れたから今日は諦めることにした。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




終わり方雑すぎてごめんなさい…！

BULLET TRAIN #6→←＊＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す