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〜小瀧 side〜
ああ、こんな気持ちさせるはずやなかったのにな
“私なんか”って言わんでほしかったな
「……んもー、Aは分かってなさすぎやって(笑)」
『……なに、』
「俺こんなにAのこと好きやのに全然分かってくれへんやんかぁ」
『……わかんない』
「えー……ほんなら毎秒好き好き可愛いって言おか？(笑)」
『……ふふ、それはうざい』
「あー笑った！！ 可愛い！！」
『ねえ声大きいって』
「あ、ごめん……やって可愛かったから……」
『……それ、本当は誰にでも言ってるんでしょ』
「はあーー？？」
ちょっと今のは聞き捨てならない
Aしかこんなに可愛いって思わへんし！！！
「もおーー、Aしか好きやないって」
『……ん、』
「分かってへんやん(笑)」
まあええけど〜
「これからゆっくり分かってもらえたらそれでええよ。
俺も分かってもらえるように頑張るし」
Aの昔のこととか考えたら、
人のこと簡単に信用できへんくて当然や。
人に愛されるのが当たり前じゃなかったんやから
ゆっくりゆっくり、それを当たり前にしてくのが、俺の役目。
Aは不安そうに俺を見つめる。
「んふ。そんな顔せんで。笑ってるAが見たいねん」
『……ん、』
「よしほんなら〜Aちゃんのほしいもの買って、夜飯食べて帰りますか」
『うん、』
俺はもっかいAの手を握り直した。
絶対離さんよって
強く握って
.
たくさんの応援ありがとうございます。
とても嬉しいです、
こちらのお話ですが、あと6話で完結になります。
10月23日中に全話公開したいと思います。
あと少しですが、よろしくお願いします。
2022.10.23
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作者名：ハルカ | 作成日時：2022年10月18日 18時
