愛していると、【桃】 (ページ10)

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～藤井 side～

昨日の帰り、倒れている橋本さんを見つけて家に運んだ。
看病して泊めて朝起きたら橋本さんはおらんくて、代わりにお金と置き手紙。

さっきの講義の前にお金を返そうとしたけど受け取ってもらえず。

「……こんなんどーしろって言うねん」

例に漏れず食堂で、望は1万円札を睨みつけた。

藤「……普通にびっくりやわ」

「なんで？」

藤「いやなんか……うん、だって橋本さん……」

今、あんな噂されてんねんで？

「別になんとも思わん」

「それよりただ心配やねん。事情あるからそういうことするんやろ？」

「俺、なんか無視できひんの」

望はカレーを食べながらそう言った。

橋本さんは、熱があるはずなのに今日も大学に来て講義を受けて。

俺らはこれで終わりやけど
橋本さんならまだ授業あるだろう。

……その後橋本さんは、何をするんだ

あの画像みたいに
男の人とホテルに行くんやろか。

藤「……まぁ、頑張りや」

「うん」

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