24 ページ24
.
〜重岡 side〜
どいつもこいつもホンマにさぁ、
「橋本さんといくら出したらヤれんのかな」
「逆にお前だったらいくら出す？」
「えーまあ3万は出す」
「まあなぁ……あんだけ美人だしなぁ。俺も5万くらいなら出すかも(笑)」
重「……まじアイツらサルなん？」
廊下の休憩スペースで話す男子たち。
の前を通りかかったから聞きたくもない話が聞こえてきた。
「あ！ 小瀧じゃん！」
「……なに」
「小瀧さ、橋本さんと仲いいじゃん」
……小瀧絡まれてもうた
こういう話嫌いな小瀧は不機嫌オーラ満載。
なのにサルたちは小瀧に駆け寄って馴れ馴れしく肩を組んだ。
小瀧と一緒に歩いていた俺らも足を止める。
「ぶっちゃけヤった？」
「んなわけ。お前らと違ってそういう目で見てへんし」
「うわぁ、これがモテ男の余裕や」
「……お前らさぁ……そういう話しかできひんの？」
小瀧の声は明らかに怒っている。
それを制止するかのように、
神ちゃんが小瀧の腕を引いた。
神「のんちゃん、」
「……ん。分かってる。授業遅れるから行こ」
藤「俺今日は当てられたくねーなぁ」
重「寝てるから当てられんねん」
藤「いや大学に来てるだけ褒めてほしいわぁ……」
神「ホンマ寝すぎやで！？ 俺もうノート送らんからな！」
藤「えー……じゃあ小瀧にもらうわ」
「見せるか」
藤「えー……しげ……はええや。どうせ字汚いし」
重「おい！？ 流星よりは綺麗やからな！？」
神「どっちもどっちや(笑)」
こうやって中身のない会話してる方がよっぽど平和で楽しいわ。
俺らはなんもなかったみたいに次の教室に向かう。
……あの会話を
橋本さんが聞いていたとは知らずに。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハルカ | 作成日時：2022年10月13日 5時
