泡沫のように消えた君（2） (ページ6)

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撮影が終わった後、私は優吾を引き止めた

『優吾』

隣には里奈がいる。今だけはここにいないで欲しい

振られたのに気まづくならないのはこの2人だからだと思う

振られたのに、優吾の隣を陣取ってられるのも里奈だから

『里奈、優吾に話があるからちょっと樹達の所に行って欲しい』

里「変な話なの？」

『違うよ』

里「じゃあいいじゃん」

前よりわがままになっているのは、

多分みんなが甘やかしてくれくなって

ただ唯一、優吾だけは優しく接していたから

……頭痛い。

『 ……ならいいや。やっぱなんもない』

面倒なのは嫌いだし、

今じゃなくてもいいと思って樹達の方に向かおうとしたら

後ろから腕を掴まれた

『え？』

里「髙地くん？」

髙「 A聞くから、里奈。樹達の所行ってて」

里「 …分かった」

まさかだったけど、

なんかあった？なんて心配した顔で言ってくる優吾

何年だっけ、優吾のこと好きなの

多分中学一年生の頃から好きだったのは覚えてる

『今日時間ある？』

髙「あるよ家来る？」

『うん。行く』

11年……

緊張→←告白