第10話 ページ10
もしや、ここが牢屋…などと思うが。
牢屋には見えない感じだ。
『えっと…あの…』
私の声を聞く前にもう扉を開けてしまった。
そこには、さらに吸血鬼が２体いた。
「クローリー様ぁ！ どちらに行ってたんですかぁ？」
紫色の髪におっきい赤色の目。前髪がパッカンと分かれている。
血を吸っていたのだろうか口元が赤い。
第十七位始祖チェス・ベル。
「クローリー様。そちらは家畜ですか？」
クルクルとクリーム色の髪に、吸い込まれそうな赤い目。
左側に前髪があり、綺麗。
第十七位始祖 ホーン・スクルド。
「ちょっと寄り道したら、美味しい血を持ってる家畜を捕まえてきたんだ。」
そう言って私をソファに投げ飛ばす。
その反動でうっと声が漏れる。
クローリーの言葉でチェスが「そうなんですかぁ…」といいながら舌なめずりをしながら私に近づく。
絶対血を吸われると思った私は、ただただ怯えた。
「クローリー様ぁ、この家畜の血。
吸ってもいいですかぁ？」
甘えたような声で、目線をクローリーに向ける
その声にクローリーは、ふっと笑を出す。
「構わないよ、殺さない程度でね。」
クローリーの言葉にチェスは首を傾げる。
「えー？殺さないんですかぁ？」
「うん。その家畜、飼うから。」
そうキッパリ言うクローリーに、「はーい」と返事をし、またこちらを見た。
「じゃあ、さっそくいっただっきまーす」
『ひゃぁ…や…』
肩をガシッと手で掴み、口を大きく開けて首元に牙がツンっと当たる。
ただでさえ、貧血なのに。
これ以上吸われたら…！！！
『やだぁ！！！！』
殺されるっと思った私は、チェスを強く押し返し、そのまま高級な椅子に座ってるクローリーの正面から自ら抱きしめに行った。
「ちょ…何してんの。」
急に、抱きしめられたクローリーはすごく驚いて嫌な顔をして私を離そうとする。
それでも、今離れてしまったら…血を吸われてしまう……っ
『その……っ血を吸われたくありません……っ』
ふるふると震えていると、クローリーははぁっとため息をつき、チェスに向かって
「ごめんね、チェス。
僕が血を吸いすぎたから、貧血みたいだ。
今日は、諦めて。」
そう言ってチェスにニコっと笑顔を向けた。
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R . D (RiDa)(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！１から読み返してくれるなんて…光栄です。ドSのクローリー様素敵ですよね。本当に！14巻最新読みました！やばいほどクローリー様出てくれまして嬉しかったです！更新頑張ります。 (2017年10月16日 21時) (
レス) id: b97855b43a (このIDを非表示/違反報告)
りん - また、一から読み直してしまいました。んー、やっぱりクローリー様はかっこいいです。あのドS感が特にたまらないですね。漫画の方でフェリドとドライブしてましね。それも、かっこいいですね、IIの方の更新頑張ってくださいね。 (2017年10月15日 9時) (レス) id: 452feac8e7 (このIDを非表示/違反報告)
R . D (RiDa)(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！！クローリー様にいじられたいです鼻血 (2017年10月9日 12時) (レス) id: b97855b43a (このIDを非表示/違反報告)
R . D (RiDa)(プロフ) - aaya61525さん» ありがとうございます！！クローリー様かっこよすぎますよね (2017年10月9日 12時) (レス) id: b97855b43a (このIDを非表示/違反報告)
りん - 良すぎです。クローリーかっこいい (2017年10月8日 20時) (レス) id: 452feac8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R . D (RiDa) | 作成日時：2017年10月2日 17時
