馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ9)

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44：男装と先輩後輩。ページ9

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「Aー？」

『…スガさん、忘れてなかったんですね…。』

「忘れねぇよ！」

スガさんが来なかったら一人で行こうとしてたのに、ギリギリ滑り込みセーフで現れたスガさん。

僕の手には昨日のシューズ。

スガさんは僕の手元をチラリと見たあと、いつもの笑顔を見せた。

「俺のクラスには忘れたやつ居なかった。」

『…え？聞いてくれたんですか？』

「当たり前だべ！昨日手伝うって言ったんだから！」

『あー……、ありがとうございます…。』

僕も自分のクラスの人には聞いておけばよかった…。

そうすれば、わざわざスガさんに昼休みまで手伝ってもらうことはなかったのに…。

「あれ？菅原さん？何か用ですか？」

「あ、テツくん。」

「おー、知ってるんですか？俺のこと。」

「Aのお世話係。」

「そうですそうです！」

おい、ちょっとその会話にツッコミしたいんだけど。

お世話係ってなんやねん。そんなんないわ。

僕にお世話係なんて不要じゃい。

「で、Aと昼休みデートですか？」

『んなわけあるかーい。』

「即答っ！」

隣でスガさんが苦笑いしている。

テツは面白そうにニヤニヤと。

………何を望んでるんだ、コノヤロー。

「A。さっさと聞いて回っちゃうか。」

『あ、そうですね。じゃあ、一組から。』

「？なんかよくわからないけど、俺も付いていきます！」

『………えー、来なくていいよ。』

「俺と二人がいい？」

『テツー！是非とも一緒に行こう！』

え？単純でチョロいって？

知ってるから言わないで。

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