馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ8)

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43：男装とヤキモチ。ページ8

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『んー…？』

「どうしたんだ？」

『あ、大地さん。ちょうどよかった。』

僕の前には誰かの靴。

スポーツに詳しくないけど、多分バスケのやつだ。

体育館の隅に申し訳なさそうに置いてあったのを見つけてしまった。

「……バスケ部か…。」

『………あぁ、部長さん。』

日向のことを入学早々バスケ部に勧誘したり、大地さんと昼飯争奪戦をしたり…。

それくらいの噂なら聞いたことがある。

『いいですよ。僕が明日聞いてみます。クラスのバスケ部に。』

「……悪いな。」

『いえ。大地さんのためならば！』

「……。」

無言はツライよ、大地さん！

僕がスベったみたいになってるよ！！

そして、そのまま離れて行かないで！！！

「Aー。」

『なんですか？スガさん。』

「いや？大地と話し込んでたから何だろ、と思って。」

『あ！わかりましたよ！ヤキモチですね！』

「えー、バレた？」

『………へ？』

ニコニコとするスガさん。

余裕そうなスガさんに対して焦りが出てくる僕。

……え？ヤキモチって…、え！？

どっちに？僕に？大地さんに？

「……嘘。仲良さそうでほのぼのしてんなーって思っただけ。」

『な、ななななんだ…。あ、焦ったじゃないですか…。』

「でも俺も入れてほしいなー、って少し思った。」

『……じゃあ、話します？』

おずおずと聞くと、ニカっとした。

まぶしいよー、笑顔がまぶしいよー。

「明日、Aと一緒にバスケ部に聞きに行こっかな？」

『……聞いてたんですか…。』

「聞こえてた。」

どうやらスガさんと一緒に聞きに行くみたいです。

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