馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ5)

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40：男装と誤解。ページ5

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「……つ、きしま…と、A…？」

『…スガさーん。バッドタイミングー。』

「……。」

スガさんのことをジッと見たかと思えば、スルッと抱きしめていた腕を離す月島。

『わっ、』

急な解放感にフラッとして座り込む。

…なんでだろ。ちょっと寂しさを感じてる。

………最近、人肌が恋しいのかなぁ…。

「……もう片付けも終わったんで部活いきます。」

「え？あ、おう。」

『…ん？僕は…？』

スタスタと倉庫から出て行く月島。

取り残されるスガさんと僕。

……えー、気まずいー…。

「……で？さっきは何してたんだ？」

『さっき？』

「あのラブシーン。…真相は？」

月島が居なくなった途端にスガさんの目が険しくなる。

でも笑っていて、妙な怖さ。

スガさんは座っている僕を見下ろすようにして立っている。

『え、っと…、僕が転んでですね、それを月島が受け止めてですね…。』

「……助けてもらっただけだと？」

『そういうことっす。』

少し考える素振りをした後にニコッとするスガさん。

……え、怖い。

「…じゃあ、Aも部活行くべ。」

スッと手を伸ばされて、そこに自分の手を重ねれば優しく引っ張られた。

立ち上がってから膝をパンパンと叩いていると、頭に温かい感触。

『………スガさん？』

「ん？気にしないでいいから。」

『なんで頭撫でてるんですか？』

「んー…。月島に抱き締められてたから？」

……え？それってさ…。

『ヤキモチですか？………はいすいません。調子乗りました。んなわけ無いですよね。』

「ははっ。……可愛いから撫でたくなるんだよねー。」

……聞きました？

僕、可愛いって言われましたよ？

……うわぁ、よしかずとテツに聞かせたいわぁ。

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