馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ3)

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38：男装とリベンジ。ページ3

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何がどうして放課後に不機嫌な月島と二人きりにならんといかんのじゃ！

しかも体育倉庫という、事件の香りがぷんぷんする場所。

『月島。早く終わらせて部活行こ。』

「…はぁ。」

『あ、大丈夫。鍵がいきなり閉まって閉じ込められるってことはないよ。僕が鍵を持ってるから。』

「……そこまでフラグ折るんですね。」

『だって月島もモテるし変な噂たったら大変じゃん。』

足元にあるトンボを持ったら埃が舞う。

………これ、使われてないヤツ？

『っこほ…、っごほ！』

「大丈夫ですか？」

『あー、ごめんごめん。埃が凄かったから。……ここってあんまり使われてない？』

「さあ？Aさんの方が詳しいですよね？」

『そっか、僕の方が年上だしな。』

それからは黙々と片付けを進める。

ボールが入ったケースを持ち上げた時、気付いちゃいました。

……待て。これってデジャブ。

「またやる気ですか？」

『……リベンジ。』

「……ご勝手にどうぞ。」

『冷たぁ。』

本当に見向きもしなくなった月島の背中にあっかんべーをしてから、棚を見上げた。

前はビブス。今回はボール。

重さ的には今回の方が重いな。

でも高さは前よりも低い。

………条件はほぼ一緒！

『っとお！！』

掛け声と一緒に腕をぐっと伸ばしてケースを持ち上げた。

ケースの角が棚の上に乗っかる。

そのままぐいっと押せば綺麗に置けた。

『月島月島！見て、成功した！』

「……良かったですね。」

こっちを見てきたからドヤァっとしてみせたら、ふいっとすぐに顔を逸らされた。

……あら、いらっとさせちゃったかしら？

…………移動しようと思って後ろに足を動かしたら何かを踏んだ。

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