馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ11)

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46：男装と先輩後輩ダブル。ページ11

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「昨日、昼休みにバスケやってたんだよ。中学の頃のシューズ持っていって。」

『中学の頃ってバスケ部だったもんなぁ。』

「へぇ、そうだったんだ。」

「一馬がバスケ部で、俺がサッカー部で、Aが美術部だったんですよ。」

「美術部？」

あ、やめて。僕の黒歴史。

きっと中学の美術室には僕の下手な絵が保管されてるだろう。

……３年間休まず活動してたのに絵が上手くならなかったんだよねー。

「こいつの似顔絵とかへのへのもへじの方がマシなくらいですよ。」

「でも風景画だけは上手いよな。写真みたいで。」

『人は難しくて…。風景は動かないし、描いてて楽しいし……。』

「そのうち見せてくれるよな？」

僕の顔を覗き込むスガさん。

その笑顔は、僕に拒否権は無いとでも言っているような感じで…。

……おっと、寒気が…。

『そのうちですよ？』

「よっしゃ。楽しみにしとくなー。」

はぁ、とため息。

それに対してスガさんは後光が差すくらいの笑顔。

「……菅原さんって、Aのこと、妙に気にかけてますよね？」

「は？何言ってんだ、一馬。」

『気にかけてる？』

「……Aは危なっかしくてね…。」

……やんちゃってことか？

落ち着きが無いってことか？

どっちにしろ怪我には気をつけないと……。

「三浦！先生が呼んでるぞー！」

『……あ"！呼ばれてたの、忘れてた！』

「何やってんだよ…。」

『すいません！スガさん、一緒に探してくださり、ありがとうございました！』

「どういたしまして。」

ぺこりと頭を下げて、廊下を控えめに走る。

……一応、優等生だからね！

………………………。

先生に呼ばれてるの忘れてたけど…。

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