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『か、っこよかった…です、よ?』
………なんか気に食わねぇんだけど。
なんで俺にカッコいいって言った時は照れなかったのに、赤葦相手には紅くなってんだよ。
………まぁ、木兎よりかはマシだけど。
「ありがと。嬉しいよ。」
『……別に…、本当のことですし…。』
ふわふわした良い雰囲気を作る二人。
……おい。いつもの騒がしさで雰囲気を壊せよ、木兎。
「へいへいへーい!!俺を放っとくなよー!!」
「木兎さん、うるさいです。」
よし、ナイス木兎。
その間に俺は…、
「はいはい、Aー。こっちおいでー。」
軽く腕を握って引っ張れば、ぽすっと俺の腕の中に収まる。
……うわ、小柄…。
『…な、ちょ、っえぇ…、…木葉さーんっ?』
「木葉ー!!」
「っ離れてください!!汚れます!」
「え、それは酷くね。」
一瞬力を抜いたらスルッとAがいなくなった。
急いで目で追うと木兎の腕の中。
『え、えっ、と…、木兎…さん?』
「よっしゃ、俺の番ー。」
こっから見てても力強く抱きしめてることがわかる。
…あぁ、俺ももっとぎゅっとしとくんだった。
「あぁーー!!!もう、もう離れろください!!」
『いや、赤葦さん、おかしくなってますからね?』
木兎に抱きしめられながらも冷静なままのA。
…なーんか、余裕だよなー。
「…A、こっち向け!」
『……なんですか、木兎さ、…っ!』
「あ、ずれた。」
「「……ん!?」」
……いや、ずれた、じゃねぇよ。
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迷人 - このお話、キュンキュンしかしませんね…。爽やか文章、羨ましいです。テイクアウト可能ですか…? (2015年8月15日 2時) (レス) id: 0a7f61b567 (このIDを非表示/違反報告)
虚弱兎(プロフ) - 新作おめでとうございます!!短編集とても素敵です!!爽やかな文体とよく似合いますね!!憧れます(>_<)更新、無理せず頑張って下さいね~!応援しております!! (2015年7月30日 22時) (レス) id: bf235a5d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:に ゃ 。 | 作成日時:2015年7月30日 21時