好意のぶつかり合い。【木兎・木葉・赤葦】 ページ7
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『木葉さーん。』
「…んー?」
『タオルです!…あ、あとドリンクも!』
「お、さんきゅー。」
我が梟谷の男子バレー部のマネージャーの一人、三浦A。
入部して間もない一年生だが、仕事熱心で部員からも可愛がられている。
………まぁ、可愛がりすぎの奴らもいるけど。
「Aー!俺には!?」
「木兎さん、大声で言わないでください。Aが困ってます。」
『木兎さん、赤葦さん。…あちらでお受け取りください。』
ニコッとしてAが手で示した方は他のマネージャーがいるところ。
そこには俺ら以外の部員が集まってる。
「なんだよー!相変わらず木葉だけかよー!」
「……贔屓…。」
『赤葦さん、ぼそっと言っても聞こえますから。』
ね?、とでも言いたげに俺を見るA。
あー、ちくしょ。
可愛いな。
『あ、木葉さん。さっきのサーブ、カッコよかったです。』
「まじ?今日のサーブは調子いいかも。」
にこりと笑って返せば、ふふっと笑う。
時折見せる大人っぽい顔が、更に俺らの気持ちを持っていくんだ。
「俺のスパイクは!?カッコよかっただろ!?」
『…そうですね。それを言わなければカッコよかったです。』
「……俺は…?」
……あ、赤葦あざとい。
首を軽く傾げて聞くとか…。
ほら、Aも少し戸惑ってる。
「……ね、俺はどうだった?」
赤葦…、今日は攻めるな……。
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迷人 - このお話、キュンキュンしかしませんね…。爽やか文章、羨ましいです。テイクアウト可能ですか…? (2015年8月15日 2時) (レス) id: 0a7f61b567 (このIDを非表示/違反報告)
虚弱兎(プロフ) - 新作おめでとうございます!!短編集とても素敵です!!爽やかな文体とよく似合いますね!!憧れます(>_<)更新、無理せず頑張って下さいね~!応援しております!! (2015年7月30日 22時) (レス) id: bf235a5d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:に ゃ 。 | 作成日時:2015年7月30日 21時