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ツンとデレの黄金比。【二口 堅治】 ページ15

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『……。』

「あぁー、寒っ!」

『……マフラーしてくれば?』

「…Aが手握ってくれるだけでも違うんだけどなぁ?」

『……冷えて風邪ひいて悪化して寝込んで授業出れなくて頭悪くなっちまえ。』


早口でサラサラと言い切ったA。

他人から見れば無愛想な彼女に見えるかもしれないけど、これは照れ隠しだって俺はわかる。

俺の彼女は素直じゃないから。

まぁ、そこが可愛い。


『二口。』

「んぁ?」

『手。』


俺よりもだいぶ目線の低いAに合わせるようにして腰を曲げると、Aの真っ赤な顔。

寒いからなのか、それとも…、


「手?握ってくれんの?」

『……。』


微妙に視線をそらしながらAは頷く。

ちょこんと出された左手は俺のよりも当然小さい。

その小さな手が、どうしようもなく愛おしい。


「……俺のわがまま、聞いてくれてありがとな。」

『……違う…。』


ぎゅっと握りながら笑って言うと、すぐさま聞こえた否定。

不思議に思って顔を見てみると目があった。


『私が繋ぎたかったの。』


ぶわっと顔に熱が集まるのが自分でもわかった。

でもそんな姿をAには見られたくなくて。

とっさに顔を近づける。


『……っ、…ちょ、』

「…っ、……はぁっ…。」


触れた唇は冷えていた。

ぐっと顔を近づけたまま、Aの目を見つめる。

Aの顔は赤い。


「……可愛すぎ…。」

『っ!…言ってろっ…。』







君のデレに俺は弱い。







たまにデレが来るから、余計に可愛くなるんだろうな。

……まぁ、俺の彼女はツンツンでも可愛いけど。


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たった5文字。【菅原 孝支】→←やすいプレゼント。~Happy Birthday~【10/16】



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迷人 - このお話、キュンキュンしかしませんね…。爽やか文章、羨ましいです。テイクアウト可能ですか…? (2015年8月15日 2時) (レス) id: 0a7f61b567 (このIDを非表示/違反報告)
虚弱兎(プロフ) - 新作おめでとうございます!!短編集とても素敵です!!爽やかな文体とよく似合いますね!!憧れます(>_<)更新、無理せず頑張って下さいね~!応援しております!! (2015年7月30日 22時) (レス) id: bf235a5d37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:に ゃ 。 | 作成日時:2015年7月30日 21時

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