好きの挟み撃ち。【菅原・夜久】 ページ11
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『来たぜ、東京!!』
「うるさいっての。」
『痛いっす、スガさん!』
スガさんに頭ぺしってされたけど気にしない!
だって今日は夜久さんに会えるんだもん!
「おーい。」
『あ、黒尾さんじゃないですか。夜久さんどこですかね?』
「……まずは俺に挨拶しろな。」
『本日から数日の間、お世話になります!…で、夜久さんどこですか?隠さないでくださいね?』
「夜久ー。お呼びだぞー。」
黒尾さんが後ろに声をかけると、赤いジャージの集団からひょこっと1人が顔を出した。
それは紛れもない、
『夜久さんっ!!』
「おう!久しぶりだな、A。」
『夜久さん!夜久さん!』
走り出そうとした私を止めるように腕を掴まれる。
ばっと振り返れば笑顔のスガさん。
………おぉ、爽やかさんだ…。
『スガさん…?』
私が不思議そうにスガさんを見上げていると、夜久さんが近づいてきた。
「どうした、A?」
『夜久さんが自ら近づいてきてくださるなんて!!』
「……お前は相変わらずだな。」
『夜久さんに頭コツンってされたぁぁぁ!!』
スガさんに腕を掴まれたままで騒ぎまくる私。
夜久さんの方へ近づこうと身を前に乗り出したら、掴まれた腕をぐいっと引かれた。
当然バランスを崩すわけで…。
「Aは烏野だろ?」
『や、えっ、……スガさん…?』
スガさんに抱きとめられる。
夜久さんもぼけっとスガさんを見ていて…。
……いや、夜久さんだけじゃない。
烏野の皆も音駒の皆さんも注目してる。
……えぇー…。恥ずかしいっすよ。
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迷人 - このお話、キュンキュンしかしませんね…。爽やか文章、羨ましいです。テイクアウト可能ですか…? (2015年8月15日 2時) (レス) id: 0a7f61b567 (このIDを非表示/違反報告)
虚弱兎(プロフ) - 新作おめでとうございます!!短編集とても素敵です!!爽やかな文体とよく似合いますね!!憧れます(>_<)更新、無理せず頑張って下さいね~!応援しております!! (2015年7月30日 22時) (レス) id: bf235a5d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:に ゃ 。 | 作成日時:2015年7月30日 21時