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story8 ページ9

黒王子様side

冷たく言い放ってしまったけど、やっぱり心配だ…

平田「慎吾、おい!」

川端「あぁ…ごめん」

平田「Aちゃんの事考えてたやろ(笑)」

川端「まぁ…」

窓の方を見たら土砂降りの雨が降ってきた
さすがに戻ってるだろうと思ったが、なんか胸騒ぎがある…

平田「ちょっ!慎吾?」

川端「Aちゃんの所行ってくる」

急いで屋上に向かった
そしてドアを思いっきり開けた

川端「A!?」

ずぶ濡れになりながら倒れ込んでいるAが居た
俺は自分が着ていたブレザーをAに掛けて、お姫様抱っこをして保健室に運んでいる

『え、慎吾さんにお姫様抱っこされてる子って誰!?』

『羨ましい…』

『いいなー、あの子1年生じゃん』

『生意気すぎる』

女子達がAに対して皮肉なことを声に出して言って、俺は腹が立った

川端「お前らうるさいんだよ!俺はお前らなんか興味無いんだよ!」

平田「慎吾…ってAちゃん!?」

半ギレしてたら平田が来た
毎回良いタイミングで来るからさすがと思う

平田「慎吾をあんまり怒らせへんといて…」

川端「すまん、ありがとう」

平田「いいってことよ」

俺は急いで保健室に向かった
とうとう白王子様のキャラは壊してしまったが、それはどうでもよくなってきた

川端「ごめんな…冷たくして…」

保健室に着き、するとドアが開いてちょうど保健医の坂口智隆先生が出てきた

川端「先生!早く温めて!」

坂口「えぇ!?」

さすがに女の先生を呼んできて、Aを着替えさせてくれた
その間に俺と坂口先生は湯たんぽを作ったり、部屋を温めさせるようにしてた

坂口「いやー、すいません」

『いえいえ、お大事に』

女の先生が出て行って、俺と坂口先生とAだけになった

坂口「川端が急いで来たから何事かと思ったよ」

川端「まぁ、滅多に来ませんからね」

坂口「その前にAと知り合いなんだな」

川端「この前近隣のヤンキー高校の生徒に絡まれてたのを助けたので」

坂口「さすが男前だな!」

おじさんは邪魔かな?ってそう言い、坂口先生は保健室から出て行ってしまった

川端「あ、目覚めた?」

A「……川端先輩?」

川端「あんな所で寝るなよ」

A「すいません…」

川端「……無事なら良かったよ」

頭を撫でたらAは茹でタコのように顔が赤くなった

川端「可愛いな」

A「なんか言いました?」

川端「別に…放課後、迎えに来てもらいな」

俺は保健室から去って行った

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にゃあ - 面白かったです!更新はされない予定でいらっしゃいますよね…。 (2020年1月31日 23時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白かったです!川端選手と一緒で、嬉しいです (2019年2月2日 22時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆか | 作成日時:2017年1月18日 8時

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