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坂本side
A「(ボーッ)」
坂本「おい、A」
A「ぬわっ!勇人?」
さっきからAがぼーっとしている
何があったんだ
坂本「なんかあった?」
A「……なんもないよ!」
いやいや、その間はなんやねん!
絶対あるやんけ!!
川端「Aちゃん居る?」
A「あ、川端先輩」
川端「今日一緒に帰ろ」
すると俺の方を見たA
なんかすげー困ってる顔してる…犬みたい
川端「無理ならいいけど…」
A「いや!一緒に帰りましょ!」
川端「やったー!じゃあ、昇降口で待っててね」
嬉しそうに帰った川端さん
「はぁ…」っとため息をついたA
え、嬉しくないのかな
A「勇人とパフェ食べたかった…」
坂本「パフェなんていつでも食えるから、川端さんと帰りな」
A「勇人…明日は絶対食べようね!」
ニコニコして俺の方の見ているA
やっぱり笑っているAは好きやわ
坂本「ちょっ、トイレ行ってくる」
A「あぁ、行ってらっしゃい!」
あんなまじまじ見られたら照れるわ…
男子トイレに入ろうとしたら、川端さんの声が聞こえた
川端「今回の子、おもろいわ」
今回の子…?Aってことか?
俺は息を潜んで聞いていた
川端「割とタイプやから落としちゃおっかなー」
『ちょっと天然系な子、慎吾は好きそうやね』
川端「Aちゃん、本物の天然っぽいからね」
とゲラゲラ話している川端さん
なんかちょっとムカついてきたな…
「何してるんですか?」
坂本「おぉ…って哲人かよ、心臓に悪いな…」
山田「あ、慎吾さん」
トイレから出てきた川端さんが俺の顔を見てニヤッとした
すると俺は川端さんの胸倉を掴んでた
坂本「Aになんかしたら許しませんよ」
川端「フフッ…Aちゃんは勇人のものじゃないだろ?」
久々に黒い川端さんを見た
信頼してる人にしか見せない本当の姿…
俺の手を払い除けてどこかに行った川端さん
山田「…やっと好きな人できたんや」
坂本「え?」
山田「慎吾さん…実は……」
哲人から聞いたのは衝撃的だった
そんな過去があるとは思ってもなかったから
こっそり川端さんに尾行して行ったら、屋上に着いた
川端「……貴方に会いたいな」
とポツリ屋上で呟いている川端さんはさっきの黒い雰囲気は無く、とても寂しそうな表情で青空を見ていた
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にゃあ - 面白かったです!更新はされない予定でいらっしゃいますよね…。 (2020年1月31日 23時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白かったです!川端選手と一緒で、嬉しいです (2019年2月2日 22時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆか | 作成日時:2017年1月18日 8時