１９０ ページ46
一旦、小平太と別れ、天女がいる小屋へと来たのだが…
「…天女様がいない…」
ｽｺﾞ腕が天女様をこの山の小屋に移動させたらしいのだが…
埃っぽい小屋の中には、人が寝かされていた形跡もあり、天女がいたことに間違いはない。
「ここは外からしか開けられない…なら…」
天女は月の世界の時と同様、消えたのだ。いや、元の世界へと戻ったと言えばいいのだろうか？
「なら…そろそろ皆が目を冷ますはず。天女関係のことはすべて反省するとは思うけど…三年前のことはどうだか…」
辺りは静まり返り、きっと戦いは終わったのだろう。回った限り、きっとこちらの世界の上級生は惨敗。一応、過去の事について説明はしたらしいが…
「あとは彼らの問題だ。にしても、天女って存在は一体なんだっんだろうな…」
“あなた方の心の隙間に入り込んだ…言わば、あなた方の心が生み、実体化した存在”
「っ！誰だっ！」
辺りを見渡すが誰もいない。見えない何かがいるのだが、月の隣にいる馬は恐れることなく、大人しくしている。
“天女という存在は、いくらでもいます。仮にあなた方が天女様と呼ぶだけで、人の心も支配する存在はいくらでもいるのです”
「何が…言いたい？」
“またいつか《あのような存在》は現れるでしょう。あなたの世界に来た《存在》も人間が生み出した架空の存在。天から来るなどありえないのです”
「でも…天女は僕らを知っていた」
“人間が生み出した存在は…例えあなた方が生み出してなくても、あの天女と名乗った者自体がこの世界に自分を作ったと言ってもいい”
「なる程ね。人間は僕らだけじゃない、違う世界から生み出された存在も来るってことね」
“……この世界は知っての通り一つだけじゃない。いくつも存在するのです。全てが幸せじゃない。このように二つの世界が繋がったのは奇跡。別の世界では貴女は存在しないかもしれないし、別の所で生きるかもしれない。もしかしたらあなた方と同じように天女のような存在に苦しんでいるかもしれません”
「…じゃあ、僕らは特別ってわけだ。こうして出会えたのもね。一体何が…そして誰が…導いたんだ？」
月の疑問に誰も答えることはなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ここで言う別の世界とかは深緑の夢とか、私の他の作品の事を指してる感じですね(笑)
私にとっては夢小説自体が並行世界な気が…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティファニー(プロフ) - ちかぱさん» リア友とも相談して全てのENDを載せることにしました！時間はかかってしまいますがよろしくお願いします！ (2017年10月28日 22時) (
レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - 結末のアンケートは、三年間の時間を取り戻すに一票でお願いします。 (2017年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 36732e8268 (このIDを非表示/違反報告)
ティファニー(プロフ) - ちかぱさん» 書いててマイペース過ぎるだろ！これ！って思ってました（自分でも）。でもタカ丸さんのイメージが…！ (2017年10月22日 11時) (レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
ティファニー(プロフ) - ミラ@サブさん» はい！頑張ります！応援ありがとうございます！ (2017年10月22日 11時) (レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
ティファニー(プロフ) - 月子さん» 書いてて私もそう思いました(笑)私の考えるタカ丸のイメージとは…一体… (2017年10月22日 11時) (レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ティファニー | 作成日時：2017年9月17日 23時
