レペゼンの最年少 Ⅱ (ページ18)

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過去編ページ18

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佐々木 A。今から話すのは私がレペゼン地球に入るまでの話。
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『ママー！おかえりー！！』

『パパ？一緒に寝よ！！』

『ママもパパもだーいすき！！！』

この時の私は世界で1番の幸せ者なんじゃないかと思ってた。

『Aお手伝いするぅ』

ママ｢ほんとAは良い子やねぇ。でもいいよ。久しぶりに帰ってこれたんだものママに任せて！｣

やっぱ嘘。Aは世界一の幸せ者だって自分に言い聞かせてた

Aのママとパパは2人とも大手企業の社長。
だから中々家には帰ってこなかった
帰って来れない日(殆ど毎日)はどちらかの秘書さんが家に来てご飯を作って洗濯物まで、親の代わりに家事をしてくれていた。
小学中学年になればA1人で出来るようになったけどね…。

パパ｢Aちょっとこっちおいで｣

『ん？なーに？』

ギューッ

パパ｢可愛いな｣

『ふふふパパ苦しいよぉ』

パパ｢ごめんごめんつい笑｣

特に虐待もなく。むしろ甘やかしてくれた

『ねぇねぇ話って何？』

パパ｢今度な休みが取れたんだ！A何処か行きたいとこはあるか？｣

『えっとね…えっと…あ！A動物園に行きたい！！！』

パパ｢動物園か。A行ったことなかったもんな…分かった。次の休みは動物園に行こぉぉぉ！｣

『やったぁぁぁあ！！』

こういう会話は何回もしたことある。
やったぁぁあ！！なんて言って喜んでるのはパパの前だから、この時Aまだ1年生だったけど分かってたもん

パパ｢ごめんな…急用が入って動物園行けなくなった｣

慣れてる。もう、慣れっこだ
毎回これだ

仕方ない。だって大手企業の社長だもん。忙しいよ
仕事が無くなったとしても先の事を考えて色んな人とディナーを共にして仲を深めたり。家に帰って来ても部屋にこもりっきり

旅行なんか行ったことないし動物園を水族館も。
あ、でも遊園地には行ったことある
小3の頃だっけ1回だけ本当に行けたことあったなぁ
でもそれっきりだ

Aの楽しみはたまに帰ってくるママとパパに会うこと。と、

ママ｢今度ね家にゆうやお兄ちゃんがお泊まりに来るみたいだよ｣

『え？！ゆうにぃが？！』

ゆうにぃ、ゆうやお兄ちゃん。本名

千葉勇哉

そう、チバニャンのこと
Aとチバは実は従兄弟なの。

友達も兄妹も居ない私からすればゆうにぃは本当のお兄ちゃんみたいな人だった