親友が気に入られてた【灰谷兄弟】

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『もう、止めて…』



そう言っても私の手を振り解きもう一度殴り続ける。殴られてる野郎はもう意識がない、気絶してしまっているのだ



『…蘭、死んじゃう』

蘭｢……コイツ一人くらい別に死んでもいいだろ｣

『ダメだよ』

蘭｢こんなに血流して痛そうだろ、早く楽にしてやるよ｣



きっと蘭は簡単に死なせない。死ぬことを自ら望むほどの苦痛を味わらせるに違いない



『殺したら蘭が捕まるよ』

竜胆｢……なんでテメェは止めんだよ、夢見こんなにされて…なんで止めようとすんだよ｣



私を見る目は光が無くなっている。顔は見えないが蘭も同じだろう



『…夢見は2人に捕まって欲しくないんだって

自分だって辛いはずなのに、自分の事よりも2人を心配したの！その優しさを踏み躙る気！？』



ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ｳｰ ｳｰ



パトカーと救急車のサイレン音がすぐそこで聴こえた。きっと誰かが通報したんだろう

音の大きさが変わらなくなったかと思えば警察と救急隊が倉庫を入ってきた。








それから長い間私は事情聴取を受けた。
蘭と竜胆には警察が何を聞いても話そうとはしない放心状態に違い様子



｢教えてくれてありがとう。今日はもう帰っていいよ、あの2人も一緒に連れて帰ってあげて｣



今日はもう時間だからとその日は夢見に会うことは出来ない事と警察署から連れ出すため2人の元へ行くが魂が抜けた様な姿だった



『明日また来よう』



2人に話しかけていた警察官には何の反応もしてなかったが私が話しかけるとゆっくりと立ち上がる。警察官に挨拶をし歩き出すとゆっくりと着いてきた

何も会話がないまま帰路に着く。それでもまだ会話はない



『…さっ、2人はこっちでしょ？じゃあね』



その場から動かないが私には知ったこっちゃないのでスタスタと家に帰った。



あの2人も辛いと思うが私だって辛い。



湯船に浸かっていてもボーッとしてしまってのぼせたり、お風呂から上がっても何もする気が起きない。食欲もない状態だ

こんな性格だから私には友達は全く居ない
大阪でも東京でも。唯一の友達であり親友の夢見が死んだ

だけど不思議と実感が湧かない
最期の言葉も聞いた。冷たくなる手も触ってた。完全に動かなくなってしまった身体も、なのにまだ生きているんじゃないかと考えてしまう



早く寝てしまおうと布団に潜っても寝れやしない。
何時間もベッドの上で過ごしていると



prrrr



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