It’s Coming！ (ページ10)

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荷物を持ってバスから降りるとそこにはこれから私達がクラス合宿所。

蓮さんにばいばいをして自分の部屋に向かうともう既に他の3人は着いていたようで、話し声が聞こえる

「し、失礼します........」

『あ、おかえりなさい〜！』

『え、え、佐藤Aちゃんだ！！』

『可愛い〜』

「は、はじめまして、佐藤Aです」

『はじめまして〜、私は田中仁子(たなかにこ)で〜す！今年で19歳！！』

『私は山口笑満(やまぐちえま)です、にこと同い年の19歳！』

『白石花(しらいしはな)です。私は20歳だからこの中では最年長かな』

田中「それで、私達3人合わせて！」

「「さんこいちです！！」」

「私、覚えてます！さくらんぼ、披露されてたの」

山口「そうそう！私が声裏返っちゃってFになっちゃったやつ〜」

白石「あそこ難しいもんね、よくがんばったと思うよ」

田中「え、お母さん？」

山口「コメントの内容が包容力のある母親すぎて」

田中「花ちゃん子持ちだったりする？」

白石「いるわけないでしょ独身だわ」

山口「ねぇ言い方笑」

実は怖いお姉さんたちがいるんじゃないかってかなり心配だったけど、優しくて面白い3人だったから安心して仲の良さそうな会話に笑ってしまう

田中「ねぇやっぱりAちゃん可愛い〜。嫁にしたい」

山口「Aちゃんが可哀想」

田中「おいこら」

白石「はいはい、そろそろご飯行くよ」

田中「はぁ〜い」

山口「Aちゃんも！一緒に行こ！」

「あ、私は、先に約束してる人が、いて」

白石「そっか〜、じゃあまた今度一緒に行こうね」

「はい！ありがとうございます」

田中「堅いよ〜、もうタメ！皆タメで！！」

白石「それを言うなら1番年上の私じゃない？」

そうわいわい騒ぎながら部屋を出ようとすると突然止まった笑満さんの背中に顔をぶつける

謝ろうとしたら3人の肩越しに少し気まづそうな顔をした蓮さんが

川尻「あ、えっと、Aちゃんの部屋ってここですか？」

山口「へっ？あ、はい！ここです！！」

「蓮さん、わざわざ来てくれたんですか？」

川尻「Aちゃん方向音痴って言ってたから心配になって」

「方向音痴じゃないです。ただちょっと道を覚えるのが苦手なだけです」

川尻「十分心配なんだけど笑」

3人にまたあとで、と声をかけてから食堂まで蓮さんとそんな事を話しながら歩いた

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