You are our only girl. (ページ6)

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Jay side

実力テストがあった次の日の早朝。

僕は結果を張り出すために練習生達が必ず通る廊下のいつもの所に歩いて行った

僕がスカウトした日本人のAは、当たり前かのように最下位の所に並んでいる

スタイルもいいし教えれば絶対に上達すると思う。つい数日前に入ったばかりなのだから免除してやってもいいじゃないかと思いつつ、自分のデスクまでの道を戻っていると

Jay「こんな朝早くから、誰だ......？」

1番端っこにある1番小さな練習室から明かりが漏れているのが見えたから誰かの消し忘れかと思ったら微かに音楽が聞こえる

わざわざ練習生達が来るよりも早く出社して来たというのに、と不審に思いながら扉のガラスの部分から中を覗くと、そこには汗だくになりながら基本ステップを踏む練習生が

まさか......

Jay「おはよう、朝から早いな」

「え、え？おはようございます。オッパこそ、早いですね」

声をかけるまで気付かなかったのか他の子よりは少したくましい肩をビクッとさせて音楽を止めにいくA

Jay「皆の結果張り出す係は入社当時から僕の仕事だからね〜」

「私最下位でした？」

Jay「うん、まあね。ちなみに男子1位で総合評価でも1位なのはイテヨンくんだよ。」

「いや誰ですか」

Jay「知らない？だいぶ有名なんだけどな〜」

最下位と言っても特に悔しがる顔もせず、少しも表情を変えないまま水を飲むA

キャップを閉めて決心したようにこっちを向くと

「私、昨日先生に「アイドルになる気がないなら帰れ」って言われたんです」

Jay「うん、よくある事だね」

「それで決めたんです、私」

「絶対に次はいい評価で、上位をとるって」

もともとはずっとバスケをやっていたらしいから負けず嫌いな性格は必ずあると期待していたけどまさかこんなに早く知ることができるなんて

Jay「よっしゃ、そんならオッパが教えてやるよ」

「え、出来るんですか？」

Jay「これでも一応元SMの練習生だぞ？任せろ」

結局この後指導に熱が入りすぎて、朝礼に遅れたのは言うまでもない

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