8話 ページ9
戻ってくれば
萩原(仮)は寝ている3人の近くで
座っていた。何処か暇そうに見える。
『暇か？』
するとﾋﾟｸｯと反応するハギ。
驚かせてしまっただろうか。
萩「別に。色々考えてると暇じゃないよ。
所でお兄さん名前は？」
『ん？あー…言ってねぇな。
黒鉄。黒鉄 A。真っ黒い鉄って書く。』
近くにあったメモに字を書いてやれば
まじまじと見つめている。
(漢字は読めんのか…？)
萩「じゃあくろだね〜!!」
『そうだな』 萩「わっ！」
笑って頭を乱雑に,優しく撫でてやった。
ボサボサになった髪を見て笑ってしまう。
萩「やめてよくろちゃん…」
『!!』
驚いた。そんな所まで同じなのかと
彼に問い掛けたい。今すぐにでも
でもきっとそれは,彼の為にはならない。
だからそれを心の奥に閉じ込めておく。
『クロちゃんか。じゃあハギちゃんになるな。』
お返しだ,とでも言うように鼻で笑ってやれば
萩「ハギちゃんは嫌だよ!!けんちゃんとかでしょ!!」
と頬を膨らませて怒る。
『けんちゃんねぇw
そういや自分の字は漢字で書けんのか？
ほれ,ペンやっからそこ書いてみろ。』
ペンを渡して先程の紙を出せば
スラスラと紙にこう書出した。
子どもらしい字だったがハッキリそう書いた。
�倏觚狂ζ鶚�__と
その四文字に違いはなかった。
喋り方や覚えてない所はあるが
容姿と名前は全く同じだった。
(ほぼ確定か。しっかし…これ報告怠いぞ…？)
注:ちなみに俺は警部補である。目暮さんの一個下な
『しっかし起きる気配無いなぁ…
俺明日休みだからいいけど。』
寝不足はいけないと付け足せば
「俺が起きてないと説明するの
面倒くさいでしょ！」
と返事が来た。ごもっともである
しかし当の本人はちょっと眠たげ。
『眠そうに見えるのは俺だけか？』
萩「実を言うとね。すっごく眠たい」
正直だなぁと思う。何から何までそっくり。
『なら寝とけ。今のうちに
寝れなくなるかもしんねぇからな。』
萩「？」
『この町犯罪多くてな。
パトカーなんて毎週ほぼ走ってる。
五月蝿くなる前に…な？』
さっきよりも優しく,ゆっくりと。
見守る様に見ていれば細まる目。
最終的には眠ってしまった彼を見て
静かに囁いた。
『…おやすみ萩原。また朝にな…』
どうか。
どうか。
今が続けばと。
そう思う。
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ブルードーナツ(プロフ) - とても面白いです！このストーリー好きです！ 部外者が言うのもアレですが、友人さんには友人さんの凄いところがあり、貴方様には貴方様にしかない凄い所があると思います！比べるというのはつらくて悲しいかも知れませんがいつでも戻って来られる日を楽しみにしてます (2022年5月18日 20時) (
レス) @page28 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
エイム(プロフ) - すごく面白くて俺はこの作品が大好きです!。俺も似たような感じなので少し分かります。だからなんだと言う話なのですが(苦笑い)。この話をこの世に出してくれてありがとうございました (2020年6月15日 1時) (レス) id: 749cfc485c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 面白かったです！とても字の見やすさなどが全て素敵でした！ いつでも帰ってきてください！楽しみにしています(*^^*) (2020年5月3日 2時) (レス) id: 76b5c128be (このIDを非表示/違反報告)
Kir。(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます。どうなっていくのかは不明ですができる限り続けていきたいと思います。よろしくお願いします (2019年12月27日 14時) (レス) id: a29ffa2330 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです。。更新楽しみに待ってます (2019年12月27日 8時) (レス) id: 7c49b78205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kir。 | 作成日時：2019年9月15日 22時
