3話 _邂逅 ページ4
あの後は結局降谷が作ったであろう飯を
食べて寮へと戻った。頬に貼られた湿布は
まだヒリヒリする頬によく効く。
よほど疲れていたのか。痛みなんてお構い無しに
その日はぐっすりと寝てしまった。
何時もよりか,1時間も早い起床は慣れなかった。
俺はペアがおらず,一人部屋である。
一応俺も上位で少し優遇されているらしく,
小さなキッチンが部屋にはあった。
一昨日外出許可を貰い,スーパーで売っていたパン
そしてハムとレタスがある。なんなら調味料も
色々あって,サンドイッチぐらいは作れそうだ。
『ハムサンド作るか。』
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作り終わると食堂の開く時間帯。
降谷はよく5人組で行動しているのを見る為
多めに作った。タッパーにはギリギリ入った。
(昨日どれだけ量多かったんだ…?)
タッパーを紙袋に入れ部屋を出る。
制服には作る前に着替えておいたから
凄く楽だった。
コンコン_部屋を出れば目の前にある降谷の部屋の
扉をノックする。
中からバタバタと音が聞こえてくる。
しかも数人の,多分泊まり込みで何か
していたんだろう。
降「は〜い…ってお前は確か。」
『黒鉄だ,朝早くに悪ぃ。タッパー返すわ。』
降「ん…?あぁ,昨日のか別に大丈夫だが…」
『俺の気持ちが済まねぇから。受け取れよ
あぁ…後,泊まり込みならバタバタすんなよ。
バレちまうぞ。』
降「?!」ビクッ
『聞こえてたからよ,別に言いやしねぇし
じゃあな,俺飯食うから。』
スタスタと立ち去れば後ろから視線を感じた。
大方降谷辺りが観察してるか何かだろう。
(にしても,案外抜けてんだな。)
片付けきれていない食器は中から丸見えだった。
見られれば多分だが,バレる。
以外な1面に少々の笑みを零しながらも
俺は食堂へ向かった。
______________________
ビーッ!!
突如なる高音。
それは周りの解体失敗を知らせてくれる。
今は爆弾解体の指導を受けており,各々が
解体を進めている。
『…』
どんな集中の乱れも命取りであるこの業界。
そんなヘマをしない為にも今が1番大事なのだ。
パチン,パチン__
パチッ…
『ふぅ…タイマー裏もなし,水銀レバーも作動無し
終わり…だ』
そう小さくボヤけば周りはまだ終わっていなくて
あの萩原と松田までもが苦戦をしていた。
そう思ったのも束の間。
ビーッ
今度は時間切れの合図。
そんな中,見られていたなんて,
俺は気づきもしなかった
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ブルードーナツ(プロフ) - とても面白いです!このストーリー好きです! 部外者が言うのもアレですが、友人さんには友人さんの凄いところがあり、貴方様には貴方様にしかない凄い所があると思います!比べるというのはつらくて悲しいかも知れませんがいつでも戻って来られる日を楽しみにしてます (2022年5月18日 20時) (レス) @page28 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
エイム(プロフ) - すごく面白くて俺はこの作品が大好きです!。俺も似たような感じなので少し分かります。だからなんだと言う話なのですが(苦笑い)。この話をこの世に出してくれてありがとうございました (2020年6月15日 1時) (レス) id: 749cfc485c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 面白かったです!とても字の見やすさなどが全て素敵でした! いつでも帰ってきてください!楽しみにしています(*^^*) (2020年5月3日 2時) (レス) id: 76b5c128be (このIDを非表示/違反報告)
Kir。(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます。どうなっていくのかは不明ですができる限り続けていきたいと思います。よろしくお願いします (2019年12月27日 14時) (レス) id: a29ffa2330 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです。。更新楽しみに待ってます (2019年12月27日 8時) (レス) id: 7c49b78205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kir。 | 作成日時:2019年9月15日 22時