小さな同期を拾いました。【名探偵コナン】【男主】

19話　_御茶会議と銃撃戦 ページ20

降「それより,話って？」
幾らか,喋り方も緩くなり,2人の関係が少しずつ
縮まった様に見える中。降谷が切り出す。

『ああ,うちについて少し。』

降「追跡企画課？だったな。」

矢「ああ,主に,残党狩りを目的として2年前,急遽
　集められた銃撃戦,肉弾戦,コンピューター。
　それぞれ突起した部分のある7人が集められた
　少数部署…なのだが。」

降「？」

矢「近々…と言っても2.3年以内だが例の組織に
　大きな動きを見るかもしれない。という訳で
　主に公安管轄の補助,戦闘支援に入ることに
　なったからってだけの報告だ。
　まぁ君が見たかったのが1番だけどな。」
ハハハハと笑う彼。

降「つまりは確保に対する最終局面で参加か？」

矢「いや,そう言う訳でもないんだ。
　でかい銃撃戦が起きた時等の援軍って
　考えはあってるんだが情報の入手,保護…
　まぁその他諸々だ。」

降「完全な後方支援…といった感じになるのか。」

矢「まぁ…覚えやすく捉えてくれ。
　あ,それと部署内のメンバーについての資料だ。
　部署は今度連れていく。少し厄介なんだよ」
ﾊﾟｻｯと置かれたのは1cmもない厚みの紙。

矢「情報は必要最低限しか書いていない。
　ああ,俺のは部下が書いてるから変だと思うが
　そこは許してくれ。」

パラパラと見ると,写真と得意不得意が
書いてあることが見えた。

降「部署はどの辺何だ？厄介と言っていたが。」

矢「それは言えないんだ。意外と重要機密なん…
　………おい,扉前1人,廊下2人。聞くな。」

ふと明るい雰囲気から殺気が放たれた。
高い声はドスの効いたとてつもなく低い声と変わる

降(気付かなかった…言われて始めて分かったが…)

矢「悪い。部下だ…気配を消す訓練はちょっと
　やりすぎてな。あんな感じだ。

　おーい,お前等帰っとけ。後で話すから。」
矢絣が叫ぶと,廊下からパタパタと走り抜ける音が
した。

矢「ありゃ…仮眠室にもいたか。
　まぁ…うちは結構自由な奴が多くてだな。
　また会わせるよ。」
ｶﾞﾀｯと席を立ち,廊下に出る。


ああそうだ。そう言わんばかりに彼は振り向いて
こう言った。


矢「伝言だ。
　『お前だけは死なれちゃ困る。
　 頭使って走り回れよ。』らしい。

　 同期君からだよ。」

唖然としている降谷。

矢「じゃ,失礼。」

ヒラヒラと手を振り出ていく男。




暫くの間,降谷は動けなかった。

＿＿＿＿＿＿＿
一旦矢絣さんのシーンは終わります。
暫く出ませんが主要級人物ですのでお忘れなく。

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