想い出 ページ7
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寒そうに震えているジョンイン君を玄関で放置するわけにもいかなくて、リビングまで通した。
すぐにジョンイン君の分のタオルを用意すると、
「有難うございます」と小さく微笑んだ。
CY「そうそう、こいつダンス凄い上手いの！」
チャニョルが自分のことのように鼻を高くする。
JI「そんなことないよ。」
はにかむように笑う彼は嫌味のない笑顔で、
こんなに可愛く笑えるんだなと勝手に感心した。
「じゃあチャニョラが教えてもらわないとね。」
CY「んあ！？俺も出来るし！？」
「私が見た限りではダンスというよりラジオたい...」
CY「おい！！！ラジオ体操だと！？！？」
チャニョルが悔しそうに拳を握る。
ふふ、でも本当にチャニョルはダンスが下手だ。
JI「ははは(笑)」
私達の会話がそんなに面白かったのか、
大きな口を開けて笑い声をあげるジョンイン君。
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JI「ヒョンのヌナは面白いね。」
にこにこしながら雨で濡れてしまった髪の毛を一生懸命拭いているジョンイン君。
「"ヒョン"っていう事は、後輩？」
なんだ、てっきり同級生かと思っていた。
大人っぽい顔つきだし落ち着いているから。
でも確かに不意に見せる顔は少し幼い気もする。
それに同じ学校なのに見たことなかったし。
CY「うん、ダンス部のね〜
てかジョンイナ！こいつはヌナじゃない！
俺の片割れ！俺の双子！」
JI「え！？！？」
そんなに目を丸くしなくても....
というくらい驚いているジョンイン君。
私、そんなに老けてるかな？
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JI「ヒョンより落ち着いてるから、ヌナかなって.....」
恥ずかしいのか、語尾が小さくなるジョンイン君。
そんな姿が可愛くて思わずにやけてしまう。
「私も、ジョンイン君はチャニョルより落ち着いてるから年下だとは思わなかった！」
JI「本当ですか？ははは。」
うん。でもやっぱり笑ったりするとすごく幼くて、
歯を見せて笑う彼はとても可愛い。
CY「おい！2人して俺を....」
「「ははは。」」
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この日以来、ジョンイン君はよく来るようになった。
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作者名：おてむ
| 作成日時：2018年1月3日 19時
