黄×ゲーセン店員 ページ10
がちゃがちゃぴこぴこ…
たくさんの乱雑な音とキラキラした光を放っているゲームセンター。
最近は音ゲーだったり、プリクラだったり、色んな種類のゲームが数を増やしているが、私が好きなのは対戦型の格闘ゲーム!
女の子でやってる子って余りいないから、休日に時間があればこっそりとやりに来ている。
…と言っても、下手くそ過ぎて全然勝てないんだけどね…
今日も時間があったのでフラッと行きつけのゲーセンに寄りお気に入りの台に座る。
100円を入れていざスタート!
3Dスティックとボタンを駆使してなんとか相手に攻撃を出すけど、それをひらりひらりと交わされてしまう。
…結局今日も負け。
あー、どうやったら勝てるんだろう…
ゲーム機にペタンと張り付くように項垂れていると、派手な金髪に前髪の1部を青く染めた、不思議な髪色をした店員さんが、ゲーム機の周りに備え付けてある灰皿を回収して新しいのに取り替えながら近付いてきた。
片付けの迷惑になると思って急いで立ち上がり、そろそろ帰ろうかと考えていた。
「お姉さん帰んの?」
突然声を掛けられてびっくりする。
振り向くと先程の奇抜な頭の店員さんがキョトンとした顔でこちらを見ていた。
……なんか見た目怖い人だなって思ったけど、こちらをじーっと見つめる顔は少し少年のような幼さがあって可愛らしい。
『あ、はい…』
「そっかー。また遊び来てね」
そう言って持っていたクリーナータオルをフリフリさせて手を振ってくれた。
取り敢えずぺこりと頭を下げて店を出たが、1人で叫びながらゲームしていたところを見られていたのかと思うと恥ずかしさでいっぱいだ…!!
『また来てねって言われたけど、当分行けないかも…』
先程のお兄さんの顔を思い浮かべて小さく息をついた。
ネットとかで攻略法調べてから今度は挑戦しようかな、そう考えながら自宅までの道のりをのんびりと歩いていった。
あの日からどれくらい過ぎたか分からないけど、また久々にあのゲーセンの前を通ったので、久しぶりにやろうかな、と店内へと入っていった。
私がよく使う対戦ゲーム機は2階にある。
店内の階段を登ろうとしたところで、UFOキャッチャーコーナーに見覚えのある金髪が見えた。
う、あんまり見つかりたくないな…
そう思ってそっと階段の近くまで行った時だった。
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ヨウ(プロフ) - ななみさん» そう言っていただけて良かったですー!また続編の方にも遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月25日 0時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - キュンキュンしちゃいました〜!すっごく読みやすい文章で大好きです!ありがとうございます! (2019年6月20日 22時) (レス) id: d77610da69 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なぁさん» いつもありがとうございます!中村先輩、まだキャラがブレブレで申し訳ないです…続編頑張りますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます!寛太先生続編書かせていただきました!期待に添えたものではなかったら申し訳ありません…また遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» リクエストにお答え出来るようなお話書けるか分かりませんが…はたらくおにいさん。の橙くんはツンツンキャラが多かったので頑張ってみますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨウ | 作成日時:2019年4月21日 1時