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あれから月日が経って、俺とAは時々週に一度会うことが増えた。
勿論LINEのブロックは外してもらった。
最初こそメイクはいつもの彼女だったが、段々とその濃いメイクを薄くなっていって、彼女の家で会う時はナチュラルなメイクな時が増えた。
外でもそれくらいがいいのに、なんて言っても彼女は口を尖らせてメイクしないとなんか落ち着かないんだもん、と言うのでそれでもここまでナチュラルになったのは、少しずつA自身が自分のことを受け入れ始めてる事だと思っている。
今日もAの家に行く日。
最初は嫌な顔しながら「また来たの？」なんて言っていたけど俺も本気だから通い続けて、今ではそんな顔もされないで家に上がれるようになった。
てつやとはまだたまに飯に行くみたいで、俺としては少し、いや、かなり納得いかないけど、てつやがライバルと言ってしまった以上は正々堂々戦ってやるつもりだ。
今日の俺の荷物はいつもより1つ多い。
白の小さめの紙袋1つ。
Aもそれに気付いたようで、どうしたのそれ？と聞かれたが、プレゼント、と返すと彼女はファンから貰ったプレゼントだと思ったようでふーん、と軽く返事をしそれ以上は聞いてこなかった。
家デート、と言っていいのだろうか。
俺がAの家に転がり込む時は大体、Aの作ってくれる手料理を食べて、その日の俺の撮影の話だったり、Aの仕事の愚痴だったりを話して簡単に終わる。
正直デートとは言い難い。
それでも楽しいのは事実だし、この時間が何よりも楽しみで大切な事には変わりないので不満はない。
ただ今日は特別にしたい。
「Aー」
『んー？』
リビングのソファから名前を呼ぶと、キッチンにいる彼女は生返事で返す。
料理に集中しているようで、一切こちらを見ない。
まぁ、良いんだけど。ちょっとだけ寂しい。
『ご飯もうちょっとだから待ってー』
「おう」
まぁ飯の後でもいいか。
取り敢えず、それまでの間少し自分自身も落ち着かせようと、一つ息を吐くと目の前のテレビに集中した。
…集中してるようで、全然内容なんて頭に入ってこないけどな。
しばらくするとおまたせ、とローテーブルに二人分の食事を運んできてくれる。
俺もコップだなんだの準備を手伝うと怪訝そうに眉を寄せて「え、手伝ってくれるとかどうしたの？気持ち悪」と素直に言われる。
少しカチンと来るも、素直にそう言ってくるという事は彼女が俺の前で素でいてくれてるという事だ。
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ヨウ(プロフ) - Ｒｕｒｉ＊さん» 前作に引き続き今作もご愛読ありがとうございます！確かに、てっちゃん置いてけぼりでしたね…その辺も詰めの甘い作品になってしまい申し訳ないです….ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年2月13日 18時) (
レス) id: 91827dbe31 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒｕｒｉ＊ - 「サブリミナル。」の方でもコメントさせて頂きました。てっちゃんがどうなったのか気になってしまいます笑 これからも体調に気をつけて頑張って下さい！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 4d62ef8048 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - こつぽんさん» ありがとうございます！更新速度は落ちてしまうかもしれませんが、これからも頑張りますのでどうぞ宜しくお願い致します。 (2019年2月10日 15時) (レス) id: 91827dbe31 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なーゆさん» 辛すぎました…こまめに保存しておかないとダメですね…！ (2019年2月10日 15時) (レス) id: 91827dbe31 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - 孤黒さん» 前作からこちらまで読んでいただきありがとうございます！返信遅くなり申し訳ありません。何とか完結させたので読んでいただけると幸いです。 (2019年2月10日 15時) (レス) id: 91827dbe31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨウ
| 作成日時：2019年1月28日 19時
