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自社ビルの1階には事務所、会議室、所長室の他に来客用のフィッティングルーム。
3階から8階までは洋装部門のフロア。
9階10階は世界の民族衣装等の資料等が保管されているらしい。
私が勤めることになる和装部門の作業場は2階のフロア。
部屋に入ると、一斉に視線を浴びる。
作業場のメンバーは、30名ほど。
所長さんの話しの通り、ほぼ私より年上の方ばかり。
これだけの大手企業でも、和装部門はこれほどの少人数で、さらに高齢化が進んでいるのかと唖然とした。
「大手の山風縫製所でこれだもん。前の作業所がつぶれるのは当然か。」
そんな一人言を言っていると、
所長：『は〜い！みなさん！
しばし手を止めて下さい。
今日からうちの仲間入りをしてもらいます、樽井Aさんです。』
「樽井です。よろしくおねがいします！」
？：『やったー！＾＾ 若い人だ！』
その声に驚いて、視線を向けた。
？：『よかった！ また、おばちゃんが増える
のかと思った！
今でさえ、周りおばちゃんばっかりなのにさ！
私、真弓、新藤真弓。よろしくね！』
「樽井Aです。こちらこそ！よろしくおねがいします。
若いっていっても… 30才なんですけど？」
真弓：『若い！若い！廻り見てみてよ。みんなアラフィフのおばちゃん達ばっかり。
私たちの親の世代の人だらけよ！30才代は私だけだったんだもん！
おばちゃんばっかりで話しはあわないしさ、
これから仲良くしてね！ 分からないことは私に聞いてね！』
私の手を取り、ピョンピョン跳ねながら、「同世代！同世代！」と連呼する、
やたらとテンションの高い真弓ちゃんを、気恥ずかしく思いながらも、
微笑ましく眺めていた。
A：『も〜！真弓ちゃん！おばちゃん、おばちゃん、うるさいよ！』
B：『【おねえさま】って言えって言ってるでしょ！』
C：『Aちゃん、よろしくね。』
D：『でも、ほんと若いわねぇ〜 お肌ピチピチ♪』
などと、先輩、おばちゃ…おねえ様方に叱られたり茶化されたり…
そんな声を聞きながら、ペロッと舌を出して首をすくめた真弓ちゃんの姿を見て、
作業場全体のホンワカした空気を感じとることが出来て、
あんなにガチガチに緊張していたのが噓のように和んで、
ここなら、楽しくやっていけるんじゃないかを思えた。
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まさみえ(プロフ) - ご感想、ありがとうございます。『好きです』と言ってもらえて、とても嬉しいです。そして励みになります。これかも精進していきますね(^^)。またお立ち寄り下さい。よろしくお願いします。 (2015年11月13日 13時) (
レス) id: b900ae4279 (このIDを非表示/違反報告)
あきさん3(プロフ) - 漢字が適度に使われていて、読みやすいです。改行が無暗に多くないとこも読みやすくて好きです。 (2015年11月13日 13時) (レス) id: 95baaaed3b (このIDを非表示/違反報告)
まさみえ(プロフ) - アラシックちゃんさん» ご感想、ありがとうございます。とても嬉しいです、そして励みになります。調子にのって昨日は2枚目(Part2)まで立ち上げてしまいました。これから少し恋愛方面発展させる予定です。そちらもお立ち寄り下さい。よろしくお願いします。 (2015年11月13日 9時) (レス) id: b900ae4279 (このIDを非表示/違反報告)
アラシックちゃん - ジャポニズムに合わせていてとってもおもしろいです！これからもがんばってください！ (2015年11月12日 17時) (レス) id: 51a3650905 (このIDを非表示/違反報告)
まさみえ(プロフ) - chima183104さん» ご感想，ありがとうございます。しばらく心が折れていたので、すごく励みになります。 元々読むだけの人間だったのに、『Japonism』を聞いて書きたい気持ちが湧き上がってきたので、分かっていただけて嬉しいです(^^) 亀更新ですが、これからもよろしくお願いします。 (2015年11月11日 9時) (レス) id: a2b50be31c (このIDを非表示/違反報告)
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