硫酸…リュー、さん・・？ ページ15
荷物を言わばに起き、ふと千空を見るとどこか浮かない顔をしている。
『？ここゴールだよね?』
千「いや、此処だ、完璧だ。まさにこの緑の泉をくみに来た＿＿＿ただ、地形が気になる」
『あ・・・毒ガスが空気より重いから?』
千「そうだ。硫化水素や二酸化硫黄は空気より重い。そしてここはくぼ地だ。毒ガスがたまる」
クロム「おぅ、もしかしてその毒ガスが銀の槍でわかんのか⁉」
『昔の貴族たちは食べ物の中に毒が入っているか銀の食器で調べてたっていうくらいだからね』
千「あぁ、銀は硫化水素と反応してそっこー黒く…」
『…銀狼?』
ふらふらと泉に向かう銀狼。
その槍先は黒くなり始めている…!
千「戻れ銀狼っーーーー！」
コハク姉が銀狼の服の裾を引っ張り、上へと上げる。
直後、近くを飛んでいた鳥(多分烏)が次々と泉に落下、体が溶け始めた・・・
銀「うわぁあああっちいけぇええ！」
『いきなりどーした』
コハク「落ち着け誰もいない!誰もいないぞ銀狼!」
泉のほうに目を向けると泉の中には鳥の影も形もなくなり、ただエメラルドグリーンの泉がそこにあった。
コハク「溶けた、、、鳥の羽が‥‥!」
クロム「何なんだよこの泉の水はよ!千空…!!」
錬金術の研究中に発見され、3700年前の現代社会において化学産業の根幹をなす、その薬品…
千「『硫酸』だ・・・！」
科学倉庫に帰ってきてからずっと銀狼は震えている。
クロム「その龍さんっつうの抜きじゃ、ルリの万能薬は作れねえのかよ!?」
千「無理だな。そもそも硫酸源を確保しねえと今後の化学もどん詰まりだ」
コハク姉が瓶の入った袋を担いで泉に向かおうとする。
コハク「やはり強行突破で組むしかないな。姉者を救うためなら命などいくらでもかける!私のスピードならば…!」
肩をつかんだのは千空。
千「・・・俺の時代の話だが、似たような硫酸エリアを調査に出た一団がいてな。先頭の男が靴紐でも直しにふっとしゃがんだんだ。そのまま動かなくなって…・・・・・死んでたんだよ。しゃがんだ高さに硫化水素がたまってた。マジで実際に会った事故だ。自然様がその気になりゃ人間なんぞ瞬殺だってこった。コハクが超スピードとかそういう次元の問題じゃねぇ」
コハク「しかしならどうするんだ千空!?私は絶対にルリ姉を!」
『コハク姉落ち着いて!』
千「きまってんじゃねえか。作るんだよ、ガスマスクを!」
『マジかー…w』
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ルナ(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます！巻いているキャラ作ってみたかったんですよ〜！( *´艸｀) (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 12a6aa9173 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - おおぉぼくっこ好きですよ！！あと夏でもマフラーっていう設定めちゃくちゃ好きです！ (2020年7月2日 22時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2020年7月2日 20時
