まっくらな世界 (ページ10)

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あれから、目が覚めたのは数時間後でまた杠に手芸を教わっていた

『！！！！』

杠｢わぁ！すごい！ふっかふかだよ！！初めてでこの出来は本当にすごいよ！Aくん！」

『……！そ、う……かな？』

杠｢うんうん！！手芸のとき凄く真剣に取り組んでいたけどもしかしてプレゼント？」

『うん……杠や大樹もだけど、羽京くんにもいっぱい、たくさんのことを教わったから……お礼なら手作りの何かをプレゼントしたいなって…』

話してる内に自分でもわかるほどに頬が緩んでいた

杠｢そっか…！きっと喜んでくれるよ！Aくんすごく頑張ってたしね」

『……へへ

おれ、俺……羽京くんにコレ、渡してくる！』

杠｢うん！いってらっしゃい！！」

杠にありがとうともう一度行って洞窟から抜け周りにいるみんなに情報を得ながら探していると数十分で見つけることができた

＿＿＿＿＿この時俺は、今いる場所がどういうとこか羽京くんに忠告されていたのにもかかわらず考えなしに踏み込んでしまったことを後に、後悔することになる

急に頭上に降ってきた槍に気づかず血相変えて抱きしめるゲンとそれを矢で軌道を変えた羽京くん。槍は俺達に当たることなく少し横にずれて地面に刺さった

ゲン｢あ～！！びっっっくりしたぁ……」

『げ、ん』

ゲン｢怪我無い？Aちゃん」

『ぅん、ごめん、ごめんね、ゲンっ』

ゲン｢んーん、俺も怪我無いし大丈夫だよ(それにしても珍しいなぁ
Aちゃんが約束破る何て

って、あ～！もしかして昨日から杠ちゃんに教わってたのって、そういう？俺が最後ってのはなんだか妬けるな…でも…嬉しくもあるからちょっと複雑カモ)」

ゲンが一人頭の中で完結させたその時。羽京は彼の名を呼び彼が振り返った瞬間パチン！！と力強く頬を叩いた

羽京は場を収めることはあっても怒ることも誰かに手を出すこともなかった故に訓練しているニッキーも男達もみな固まった

その近くにいるゲンでさえも気持ちはわからなくはないがびっくりしていた
そうさせたのはもしかしたら自分が"ああ"言ったからこうなったのか、と責めたがそれでもやりすぎだと珍しくピリついていた