まっくらな世界 (ページ3)

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ゲン｢そんで、ここが奇跡の洞窟だよ。Aちゃんが復活するときにかけたのもここの奇跡の水のお陰…

ってあれ？Aちゃん！？(いつの間にか消えてるんですけど！？ジーマーでどこに……)」

『西暦 5738年 4月 1日…………』

ゲン｢！

(3700年前も、今もこの子の表情が変わることはなかった、それに俺と違って司ちゃんの目的も千空ちゃんの情報は何一つ得られてない

それでも、子供らしさなんて微塵も感じさせなかったこの子が、まるで玩具を手にした時の子供のような表情をして笑うから俺も嬉しくなった)」

『…………すげ…』

ゲン｢…………Aちゃん」

『…………ん

？

ゲン、帰ろう』

すんすんと鼻を空に向けて匂いを嗅ぐ

ゲン｢…え？」

『日がもうじき傾く、それに雨が降ってくる』

ゲン｢…雨？でも、こんな快晴だよ？」

『うん、数分も経たないうちに小雨が降って大雨に変わる。雲の動きも少しばかり早いから急いだほうがいい』

ゲン｢わ、かった…急ごっか、走れる？Aちゃん」

『ん』

日が傾く前に帰ってきた俺らは早々に中に入る

？｢それじゃあ行ってくるね」

『まって、どこ行くの』

パシッと女の人の腕を取る

？｢え？(誰だろう、この子…新しく復活した子かな？)

えっと、いつも服を縫いに洞窟に行ってるの！だから今日も…」

『それは明日に回した方がいい。あと数分で大雨が降る、雨のせいで地面が崩れて大怪我を負ってたった一人のまま死にたいのならもう止めないけど』

？｢ぇ、あめ？」

？｢おおー！本当に降ってきたぞ！？」

『ここから大雨に変わってそのうち、遠くないどこかが崩れる』

？｢何ぃ！！？そうなのか！？」

『うん、外にいる人たちに伝えた方がいいよ。大雨に変わるのはあと10分もないから』

？｢そうか！教えてくれてありがとう！！！杠、俺はこの事をみんなに伝えて来る！！」

？｢ぅ、うん！大樹くんも気を付けてね……！」