まっくらな世界 (ページ2)

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南｢こんにちは、Aくん。一応面識はあるんだけど私のことわかるかな？」

お兄さんに渡された服を着ていたら露出度高目な服の女性に話しかけられた

『…………一回取材を受けたのは、覚えてる

あの時はほとんど父さんが受けてたけど、確かみなみさんって名前…』

南｢うんそう！いきなり数千年たってるって言われて混乱してるかもだけど…………」

『混乱はしたけど、納得もした』

南｢…へ」

『ここは紛れもなく日本で、ちゃんとした服も出回っていないその量産もできてないほどに退化どころか原始の段階から一向に進んでいない。裸足の人が多いのがその証拠でしょ』

ぴっと羽織った上着の襟を伸ばす

ゲン｢相変わらずその観察眼と推理力ゴイスーねぇ、Aちゃん」

こっちの人も前に共演したメンタリストのあさぎりゲンさん

『俺には武術どころか体力も全然ない。ゲンさんのような誰かの内情を探れるような技術も…………そんな俺をこの、すとーんわーるど、だっけ？

そんななにも発展してない世界で呼び起こしたのには何かワケがあるんだろ？普通なら子供は足手纏いになるからね』

司｢……うん。Aキミにはあらゆる能力を駆使して俺達の手助けをしてほしい」

『…それは命令？』

司｢…………そうだね、うん今はそう受け取ってくれて構わないよ」

貴女｢…………わかった」

司｢ゲン、Aにこの辺りの案内とあとで羽京を紹介してあげてくれ」

ゲン｢おっけ～

羽京ちゃんには伝えてあるの？」

司｢ああ、伝えているよ」

ゲン｢りょうか～い

それじゃあ、行こっかAちゃん。…おいで」

にこりと笑うゲンは今迄の出演してた時とは違った"あたたかい"笑顔だった
目のまえに差し出された手をぎゅっと掴んでゲンに手を引かれるまま着いていく