眠り姫は睡眠中に巻き込まれる

番外・ハロウィン編 ページ27

ハロウィンなので番外編です

今日は10月最終日、俗に言うハロウィンってやつだ。
東都でも繁華街の方ではお祭りみたいになってるけど、学生にとっても社会人にとってもただの平日といえば平日だよね。
購買でお菓子くらいは買うけど、人から貰うのはちょっとね･･･。毒入りかもしれないし。
･･･あ、あっちから歩いて来たの、萩原さんだ。そしていつも通り松田さんと一緒だ。ホント仲良いよね。

萩｢Aちゃーん、ハッピーハロウィーン！｣
松｢よぉ、今日は無事か？｣
『こんにちはー。･･･無事ですけど、それ挨拶にしないでください。』
萩｢まぁまぁ、ってかAちゃんは仮装とかしないのー？
折角可愛いんだからさー、魔女とか黒猫とかやればいいのに。｣
『えー、っていうかそもそも米花民は基本的に仮装とかあんまりやりませんよ。』
松｢何だ？また暗黙の米花ルールか？｣
『別にルールって訳ではないんですけど。
何というかゾンビの格好とかしてる人いたら紛れちゃって困るんですよ、･･･本当に通り魔に刺された人とかが。
なので助けなきゃいけない人とか危ない人を見分ける為にもしませんね。それに今年は平日ですし。』
松｢･･･相変わらず物騒だな、この街は。｣
萩｢マジかよ･･･。んー、じゃあトリックオアトリート！お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞー？｣
松｢･･･A、お前今いくつだ？･･･19か、なら萩原、とりあえずはしょっぴかねぇでおいてやる。
･･･だがA、もし訴えるなら俺が証人になってやるからいつでも言え。｣
『あはは、ありがとうございます。』
萩｢ちょっ、2人とも酷くねぇ！？｣
松｢てめぇの歳考えろ。｣
『まぁ別にこれくらいはいいですけど、それより他人にお菓子くれとかよく言えますね。』
松｢厚かましい、だとさ(笑)｣
『いや、そうじゃなくて怖くないのかな、と。主に毒殺とか。』
萩・松｢｢ど、毒殺･･･。｣｣
『しませんけどね。でもちょうどコンビニあるので買ってきてあげますよ。2人ともチョコでいいですか？』
萩｢(ちょっとイタズラしたかっただけって言えなくなっちゃった･･･。)･･･あぁ、うん、ありがとね。｣
松｢あぁ、悪いな。･･･1番安いやつでいいぞ。｣
『はーい、じゃあちょっと待ってて下さいねー！』ﾀﾀﾀｯ
松｢･･･どうすんだ萩原、女子大生に奢られることになったぞ。｣
萩｢･･･流石米花、想定外だわ。｣

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