歌姫の妹【Dr.STONE】

Music 3 ページ4

パキ、と何かが割れる音がした

その音が引き金のようにどんどん何かが割れていく

バキン、という音と共に視界に光が差し込んできた

『まぶし……』

千「よぉ、お目覚めか？歌姫さんよ」

『……せん、く…』

周りを見れば石の破片が落ちていた

…まるで石化していたみたい

いや、石化していたんだ

それを千空が助けてくれた

『ほんと…凄い男だね』

千「ククク、褒め言葉として受け取ってやるよ」

景色は変わり果てていて、石像だらけだった

『…ていうかさ、服無い？』

そして私は今素っ裸だった

いや仕方ない、布なんて年月が経てば無くなる

千「ん、これ着とけ」

すると千空の服のストックであろうものを差し出してきた

…これスカート仕様だけど千空は着ていて不快じゃないのかな

足結構スースーするし

女子かよ←

千「おいデカブツ！A復活したぞ！」

「む！本当か千空！！」

…ありゃ、この大声は

大「久しぶりだなAー！！」

突進してきた大樹に抱きつかれそうになったためサラリと避ける

大「何故避ける！？」

『支えきれる気がしなかった』

大「それもそうか！」

ははは！と笑って何ら変わりのない大樹

『…ねぇ、もしかしてこれ2人で作ってきたの？』

住処であろうところに着けば目を見開いた

大「正確には千空1人だ！俺が復活した時にはもうこの状況だったからな！」

『…はは、ほんと、流石としか言いようがない』

千「ククク、文明も何もねぇこの世界で1から作り直す、そんで人類全員復活させる

唆るだろ？」

『……あ〜、そう思ってるのは君だけだろうね！』

普通思いつかないから

世界に何人人間がいると思ってんの

70億人だよ？

70億人全員の石化を解くとか…

千空ならではの発想だなぁ

まあ、2年間千空の助手をしてきた私ですし

『いっちょやりますか』

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